変な人は外を出歩いていると変な出来事に出会う1 ~神を名乗る神の子~
「私は神である!!」
唐突に放ったその言葉は誰しもに無視される。
「話を聞いて下さい!」
情けなく地面に這い蹲って裾を掴むも無視される。
怖いのである。
行き交う人にもれなく、ゼロ距離でその言葉を発している。
人々は目も合わすことはない。
それはいつも突然目の前に現れるのだ。
(今日もまた変なのが・・・)
実際は『誰にも相手にされてない』のではなく、誰もがそれを認識していないのだ。
人の身体より大きい真っ白な翼を生やし、オリンポスの神ゼウスのような格好をしている。
そんなのを一瞥せず歩くのは無理があるだろう。
そして、挨拶は俺の元へと回ってくる。
目線の一まで腰を曲げ、完璧に目を合わせてくる。
「私は神です!」
その一言に。
「そうですか」
と、納得。
例えば神が存在したとして、神様から産まれた存在が居たとしたら、神の子だ。
神の子が神を名乗るのは変な話では無い。
(・・・あれぇ!?)
しかし、言葉を交わした筈が、次の人へ挨拶に行ってしまった。
(喋れたのに気付いていないのか?)
「ん?」
不意に神は立ち止まった。
「?」
「喋れてる!?」
気付くの遅っ。
無視されることに慣れすぎた様だ。
俺の後数名に挨拶して、わざわざ振り返って大声で驚いていた。
なんと賑やかな存在だろう。
「喋れてますよー」
「な・・・え?本当に人間?化け物じゃ無いよね?」
「疑り深過ぎだろ」
「うぉ~!初めて波長の合う人が~!嬉しいぃ~!いやぁ、困ってたんだよ」
急に喋り口調がラフだな。
「・・・何をやってるんですか、自称神」
「いやぁ、わっかんないんだよね~」
「・・・へ?」
「自分が神の子であることは分かるんだけどね?それ以上に何しにここに来たか思い出せなくてさぁ」
「記憶喪失って奴・・・?」
「違うんだ。思考が出来ないんだよ。この世界さ、頭の所がぐるぐるしちゃって何もかも訳が分からないんだ。何か変なモノに脳が支配されてるって感じ?」
・・・スマホ脳のやばい版か、今の作者の脳味噌みたいな感じだ。何を書いているか分からないのに書き続けている、そんな。
「あっ!」
「どうした?」
「ちょっと思い出した!捜し物!いや、落とし物かな!?君の顔を見て思い出した」
落とし物と俺の顔似てるんかな。
「どんな?」
「いやぁ、でもそれが何かまでは分からないなぁ・・・。この辺って誰かに聞いたっぽいんだけど・・・。一緒に探してくれない?」
記憶が断片的に残っているのか。
記憶を補完しているだろう他の部分も空ければ分かってくるのか。
というか。
「何も分からない物をどう探すんだよ」
「分からない!」
「おっけ、探すわ!」
取り敢えず、歩いていれば何かあるだろ。
「ありがとう!」
「感謝さんきゅー」
「お!?どこ歩くんだ!?アテでもあるのか!?」
「いや、あったら怖くない?知らないの中の知らない人間だよ?俺」
「確かに」
「でも、歩いていたら何か見つかったり思い出したりするかなって」
「一理ある・・・あ、ちょっと待って」
川沿いの草むらを歩いていると、不意に自称神様が止まった。
「?何か見つかった?」
「いや、そうじゃなくて、なんか見えない壁がある・・・」
「?」
俺には見えないが、確かに自称神様は壁に阻まれている様子を見せる。
これがパントマイムだとしたら俺はもう何も信じれなくなるくらいだ。
だから本当に壁があるのだろう。
「・・・壁の他には何かあったりする?」
「え?全方位ヘドロだけど?生き物以外全部ヘドロに見える」
「そりゃ大変だ」
見えているモノが俺と神様とでは違うらしい。
「いや、大変なのは君の方でしょ。凄いよ、皆の自業自得だとはいえ、こんなヘドロで今にも頭が可笑しくて発狂しそうな場所で平静に、毅然と立ってられるなんて」
「俺の世界にヘドロはないからね。・・・いやまあ、しんどいは頗るだけど、身体って形があるおかげで保てているかなって思ってる。そのヘドロが俺の感じているエラさの権化というか、象形だとしたら、俺は確かにめっちゃ頑張ってる!俺の持論だけど、それは多分今俺は精神で感じ取っているから、精神に作用する、感情とか怨念とかそっち系のモノだと思っている。でも、俺には形があって精神の世界でずっぷり生きている訳じゃ無いし、見えているわけじゃ無い。身体が先に感じてくれている。つまり、身体がフィルターになってくれている御陰で俺は頭が可笑しくならず、生きてられるんだと思う。まあ、俺の気持ちありきなとこありますけどね!」
「凄い!身体を褒めつつも自分も誇ってる!多分そうだと思う!ほんと、精神は気の持ちよう」
「気概一つでここまでやってきましたから」
「強いねえ」
「ま、しんどいまま生きるの嫌いだからねぇ。それ以上に楽しいけどね、今生きるの」
それはよしとして神様が見えている世界は相当キツそうだ。
「因みに壁ってこの辺?」
「ああそうだね」
俺は、壁の位置を神様に聞き手を当ててみる。
そして、
「おりゃッ!」
拳を壁に向かって突き出した。
ばっ!?
「・・・どう?」
「どう、とは?」
「壊れた?」
「い、いや?脳筋過ぎて私が吃驚しただけ」
驚いたとき、ばっ!?っていう擬音使う奴初めて見た。
「てか何してるの?」
「いや、壁を壊すにはやっぱ拳じゃ無い?」
「聞いた事ねえよ」
いやしかし、精神のモノに形あるものだけで刃向かったとてやはり厳しいか。
それはこの間の燃え上がる炎でも立証済み。
つまり壁を壊すための気持ちを乗せることが重要と。
「えーと」
何を思えば良いんだ?
壁を通りたいんだよね、神様が。
つまり、そのままやん。
「壁よ、神様を通して下さい!」
その言葉と気持ちを拳に乗せて放つ!!
「どう!?」
俺には見えないから神様に聞いてみる。
「あ、空いた!!」
「壊れた!?」
「う、うーん?自動ドア系?」
「じ、自動ドア系って何?ウィーンって事?」
「そう、スライドして開閉した」
何のための俺の拳だったんだ。
まあ、取り敢えず神様が壁を通れて善かった。
そして、善いことは続くモノだ。
「あ!」
「どうしたんです!?」
「あれだ!!」
神様は指を指した。
その先には、光り輝く小さな玉が。
「捜し物って奴ですか?」
「落とし物ね!?」
「あ、そうそう」
(あのゲームのアイテムみたいな光が・・・)
「取ってきて貰っても良いっすか?」
「俺!?」
「うん。ヘドロの中で・・・近づけなくて・・・」
「了解!」
しかしどう取ろう。
神様が指を指した場所は、川のど真ん中なんです。
取り敢えず、裾を折って川の中に入ってみる。
ズボッ。
一瞬で腰まで浸かった。
(まじかよ)
まあ一度入ってしまえば抵抗などはなく、クロールで真ん中まで泳ぎ、そのまま手で玉を掴んだ。
「よしっ!」
そうして、たまに触れた瞬間、何か走馬灯のようなモノが俺の頭の中に流れた。
(・・・誰かの記憶?)
誰かが芝生を走って、ワンちゃんが、恐らく飼い主であろうその人を追いかけている。
(・・・何だこの幸せすぎる映像!)
そのワンシチュエーション(犬だけに)で走馬灯のような記憶は終わった。
右手で玉を掴んで、岸まで上がる。
そして、それを神様に渡した。
「あー!そうだ、これだ!これ!誰かに頼まれて下に落として来た記憶を回収しに来たんだ!確か全部で三つ。だからあと二つだ!・・・でも何でこんな記憶が欲しかったんだろう・・・彼の中では一番重要な記憶だったのかな」
「記憶に優劣はほとんど無く、全ては最上なんじゃないかな。どんな思い出でもこの世で起こったことは特別で、唯一無二だから、一つも欠けたくないと思う。自分で選択して表現してる。自己発信出来る機会なんて人によってはここでしか味わえない事だしね」
「苦労もするし、大変だし、疲れるし、マイナスなことも多いよ?」
「苦労もエラいも頑張ってやっている証拠。マイナスなことが多いって感じてるって事はつまり、自分はプラスで居られている、清く在れているって証明だ。楽しいよ、選べるのって。大変な事に対して考えて対策出来る。辛い事は教訓。同じ鉄を二度踏まないように。楽しいや幸福を際立たせるスパイスだったりもする。全て成長、在りたい自分に為る為の要素。つまり記憶は、一つ欠けたら勿体ない。忘れたら、過ちを繰り返す。忘れちゃいけない経験って事だと俺は考えてる」
「成る程ね。そう言う考えもあるね」
「まあ、そんな話はどうでも良くて、あと二つ。目星って在ったりする?」
「無い!」
「よし!」
胸を張って言うことでは無いが、胸を張るならこちらも受け入れよう、その心意気。
「近くではあると思うんだよなぁ」
「・・・大丈夫?」
歩き始めるが、ふらつく足取りの神様に俺は一端そう聞いた。
「ああ、大丈夫大丈夫。この世界はやっぱ自分には厳しいところがあるらしい」
「ゆっくりいこうか」
先導して歩くのは俺では無くふらつく神様。
記憶は無いと言いながらも迷わず目的の場所に進んでいるように見える。
何かを感じと言っているのか、感覚的に覚えているのか定かでは無い。
そうして、神様に付いて歩いた先は近くのショッピングモールだった。
もっと詳しく言うと、施設内のフードコートだった。
「あ、壁」
ごんっと電信棒にでも当たるように頭から壁にぶつかっていた。
壁在るところに記憶ありって感じだな。
「・・・お願いします、通して下さい」
俺は見えない壁にお辞儀を一つ。
「所作が丁寧になっとる」
「どう?」
「開いた!」
気持ちがあれば何でも出来る、と言うわけさ。
「あ、あるある!」
神様が見つけたと同時に俺も見つけた。
(でも、あそこはどう取りに行くんだ・・・?)
光る玉の位置は、椅子の下。しかもそこでご飯を食べていらっしゃる人が居る!
ここは俺の演技の見せ所か。
「うぉっ!すみません。ちょっと椅子の下に落とし物が・・・!」
そうして触れた光はまた俺に記憶を見せた。
今度は見知らぬ二人が食事をしている風景だった。
幸せそうにご飯を口に頬張りながら楽しく会話をしている。
(ほっこり・・・)
些細な日常の一コマ。
けれど伝わる嬉しそうな気持ちと雰囲気。
見ているだけの自分を幸せにしてくれる。
人が笑顔で嬉しそうなだけで世界はこんなにも平和で俺は嬉しいのにな。
そうして現実に戻り・・・
「失礼しました!」
と、即座に手を椅子の下から引き、その場から去る。
「ねえねえ、わざとらしくなかった?」
後ろからぼそぼそと聞こえる二人の会話。
俺、嘘つけねえんです。
一瞬でバレていた。
しかし、これで記憶はあと一つ。
・・・にしても神様が静かすぎやしないか?
不意に気付いた違和感。
ただ神様は隣にいる。
「神様?」
そう隣に居る神様に声を掛け、神様の方を向いた瞬間。
バタッ!
と、神様はその場に倒れた。
「大丈夫かッ!」
俺は人の行き交う場所だとも忘れ、大声を出した。
周りの人から見たら床に向かって喋りかけている人だ。当然近くから人が捌ける。
それは願ったり叶ったりだ。自称神を動かしやすい。
取り敢えず神様を背負うために神様に触れた。
その時だった。
神様の記憶が俺の頭に流れ込んくる。
(・・・凄い人だったんだ、本当に)
俺が見たのは、ここに降り立つ寸前の神様の記憶だった。
断片的だが、ピンク色の空間に、平屋の豪邸?その庭に皆が遊んでいる。
皆が楽しく穏やかに過ごす様子を自称神様がニコニコしながら見守っていた。
皆に慕われている状況なんかも垣間見える。
そんな中、一つの存在が哀しい顔を一瞬だけ見せた。
神様はそれを見逃さない。
直ぐに立ち上がり、その存在に声をかける。
「どうしたんだ?」
すると、肩を落としてまた顔を曇らせ、
「私の記憶が三つ・・・無いのです」
そう言う。
「拾ってこよう」
神様は直ぐにそう返した。
「え?」
その言葉にバッと顔を上げる存在。
「あの世界は荒れている。君が行けば直ぐに飲み込まれてしまうだろう」
「あ、いやいや・・・大丈夫・・・ですよ。仕方ないと諦めてますし、お手を煩わせるわけには」
「そうは見えんし、そうはいかん。私がここに居るのはね?ここに居る皆が穏やかに安心して楽しく過ごせる為なんだ。君は今悲しんでいる。それは私の落ち度だ。私の役目を全うさせて欲しい。・・・それが私の幸せだから」
「良いのですか?」
「良い。というか、私が行きたいので、行ってくる。万が一があるかも知れないが、その時はその時だ!私は頑張るぞ!」
「え?万が一なんて!!」
不安になる存在を於いて、勢いよく神様はその世界を飛び出した。
「手助けを・・・!!」
その言葉は神様には聞こえていない。
と、成る程。
誰かにお願いされたというか、自分から来とるやんこの人。
凄いな。思考も行動力も。
「よし」
最後。
(気合い入れて見つけるぞ!)
俺は神様を背負ってショッピングモールの出入り口を開けた。
とはいえ、神様いないと次分かんないんだよなぁ。
なんて、思いながら。
「ん?」
天を見上げ、床を見ると、そこには見覚えのあるわんこが尻尾を振って座っていた。
「・・・」
取り敢えず触らして貰った。
そうしてから数十秒後、タタタタと歩き出した。
(何だ?)
俺がショッピングモールの前で固まっていると、少し前に進んだわんこがこちらを見た。
そして、またタタタタと歩く。
そしてまた、立ち止まってこちらを見た。
次は動かない。
(・・・付いてこいって事?)
行ってみるか、と俺がワンコの元へ歩くと、ワンコは先に進む。
こちらの様子を見ながら歩を進めていく。
(やっぱり付いてきて欲しい様だ)
「うぉっ!」
突然、誰かに引っ張られたかの様に後ろに力が加わる。
危ない、転倒しかけた。
(なんだなんだ?)と後ろを見てみると、
「かみさまぁああああ!!」
神が俺の背中を離れ、床に転がっていた。
頭には何かに打つかった様な真っ赤な跡が。
(これって・・・)
俺は神様を後ろから抱きかかえる様に持ち上げ、神様の手を前に出す。
そしてゆっくりゆっくり前に歩く。
すると、
ドンッ!
神様の手が見えない何かに弾かれる箇所があった。
「ここに見えない壁があるんだ!ごめん神様!気付けなくて」
ワンコはこちらを見て待ってくれている。
ここに壁が有ると言うことはこの近くなのだろう。
俺は先程よりもピシッと一礼をし、
「お願い致します。道を通してくださいませ」
正解かどうかも分からないが、更に丁寧だと思う言葉に気持ちを乗せた。
恐る恐る神様の手を使い、壁を確認する。
おっ。
どうやら開いた様だ。
先程より前に進めている。
それからワンコが足を止めたのは直ぐだった。
その先に道は無い。
在るのは、草木に占拠された廃屋だった。
ふと気付くとワンコの姿は老犬の如くよぼよぼで、毛は黒く汚れ、縮れてた。
綺麗でふさふさの髪を先程撫でたから、間違えるはずは無い。
「・・・あれ?ワンコ?」
ワンコはいつしか、廃屋の隅っこの方でくるまって寝ていた。
・・・??
さっきまで見ていたワンコはどこに?
(・・・幽体離脱ってやつ、なのか・・・?)
キョロキョロとその場を見渡してもう一度ワンコの姿を見た時、
「あ・・・」
ワンコの息は今・・・途絶えた。
瞬間、ワンコの中からポッと光の玉が現れた。
(そうか・・・忘れ物、か)
俺は、ゆっくりと息を吐き、最後の玉に手を充てる。
「いい加減にして!」
記憶が怒号から始まり驚いた。
けれどそこに、怒りの感情はなく、あるのは幸せな空気感だけ。
初め、二人が言い争っている内容は、どちらが散歩に行くかによるモノだった。
行きたくないのでは無く、どちらも行きたいのである。
(二人で行けよ)という俺のマジレスはさておき。
言い争いはデットヒートしていった。
最終的にどちらの方がワンコとお互いを愛しているかという言い争い(のろけ)だった。
見えたのはここまで。
(ただ、愛情に強い熱が注がれただけかよ)
羨ましくなるほどに二人が二人を、ワンコを思い合って良い。
思い合って喧嘩するなんて、自分優先では無い幸せな喧嘩の使い方だ。
「これで全部かな?」
これで三つが揃った。
俺は息を引き取ったワンちゃんの方は見ない。
何故ならば幽霊になったワンコが嬉しそうに隣で尻尾を振っているからだ。
「飼い主さんのところに一緒に行きたかったんだな」
「ん?」
「あ」
隣のワンコをよしよしと愛でていると、その辺に置いておいた神様がむくっと起き上がった。
「大丈夫?」
「ああ・・・。はっ!三つ目!?探してくれたんだな!ありがとう!」
神様はサッと立ち上がり、三つ目の光る玉を持つ俺の元に寄ってきた。
「いや、こちらこそありがとう。この世界の良いところをギュッと凝縮して確認出来たよ」
「そうか!ならまた来るよ!」
「何故に?」
「君の楽しむ姿が好きだから!」
(この神様は生粋の見守り者なんだろうな)
「おっと、おや?君の隣に居るワンコは?」
神様はのぞき込むようにワンコを見た。
「一緒に帰りたいみたいだぞ」
「そうか、じゃあ一緒に帰ろう」
「わんっ!」
尻尾とその声で答えるワンコ。
「・・・ってそういえば、帰り道とかは大丈夫?」
「ああ。御陰で大分記憶我戻ってきている。一瞬で帰れるよ、心配無用だ」
「そっか、良かった。じゃあ気をつけてね」
「そちらも達者でな。本当に助かった」
「ああ」
「・・・言葉があっているか分からないが、頑張って楽しめよ」
「うん、全力で楽しむよ」
「また、こっち側になったらその時はお帰りと言わせてくれよな」
「挨拶くらいは出来るかもね」
「じゃ」
「うん。じゃ」
バイバイと手を振る頃には、もうその姿は無くなっていた。
「・・・で、ここどこ」
帰り道分かんないの俺の方かよ。
まあ、迷子も良い冒険って事で。
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