「ま、いいんじゃない」の世界

ここは、『まあええやん』と全てを許容する民の星。


別の人種が何か悪戯を仕掛けようと、「まあ、ええやん。おもろいやん。」と、誰も攻撃をせず寛容に事を済ます。


何を話しているのかも分からない。別の文化の文句や、踊りすら勝手にやらせとけの精神。


それは対応ではなく、無視に近い。


つまり、どうでもいい事。事に触れるまでもないと言う事。


まあ、正直面白がっている所はあるが。


取り合ってもらえないと言う事が別文化の民族にとってある種のダメージを与える。


騒いでも、気にもして貰えず、文句を言っても相手にもして貰えない。


気にして欲しい民族にとってそれはとてもとても寂しいことで、つまらないことなのだろう。


だからある一定の期間を経ると民族は皆騒ぐのをやめる。


そして居なくなる。


それがこの文化のあり方。彼らとは違うのだ。


そんな彼らだが、こだわりが無いわけでは無い。


者(モノ)の捉え方や物事の運び方は雑であるが、言葉を用いた楽しい表現には一生懸命。


自分達の楽しい以外に興味は無く。


言葉で影響を与える際は、相手が楽しい様にと考える種族だ。


それが最終的に「まあええやん」という言葉の形と世界を創った。


人の事では無く、自分達の事を見る。


誰かが何をしていようと別人種。


その行動の結果は誰しもが(自分が)楽になれる言葉で伝える。


「まあ、(何でも、どうでも)良いんじゃ無い?」


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