概要
私は、漫画を読んでほしかっただけなの。
春から大学生になったばかりの山田怜子は、「あったか漫画クラブ」というサークルに入ることになる。褒め合いをモットーにしている「あったか漫画クラブ」は怜子にとって居心地のいい場所になり、人生において大事な場所になっていく。
この作品は以下の自主企画に寄せて書きました。春から大学生になられた方は特にお読みになって頂けるとありがたいです。
【『あったか漫画クラブ』を知っていますか?】
https://kakuyomu.jp/user_events/16818622172196616394
【解説記事】
https://kakuyomu.jp/works/16818622172622536800
この作品は以下の自主企画に寄せて書きました。春から大学生になられた方は特にお読みになって頂けるとありがたいです。
【『あったか漫画クラブ』を知っていますか?】
https://kakuyomu.jp/user_events/16818622172196616394
【解説記事】
https://kakuyomu.jp/works/16818622172622536800
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!入り込むと見えなくなる集団の狂気 これは誰にでもあり得ることでしょう
ああ、これはすごい作品です。本当に素晴らしいです。
魂を揺さぶられるというか、ガッチリつかまれて身動きが取れません。
閉鎖的な田舎から抜け出し、ようやく居場所を見つけた主人公が、どんどん深く引き込まれていく、心地よい地獄のような泥沼。次第に麻痺する社会通念と倫理観。
そして皆が死に絶えた最後の最後に、焼け野原に立つ自身の姿を上から見るように、ようやく本来の姿を思い出すに至ります。
彼女に魂の救済はあったのか。その余韻を残したまま、物語は幕を閉じるのです。
こういう作品が気軽に読めるんですからWEB小説の世界は深く広いですね。
わたくしもいいものを書きたいと、本当に刺…続きを読む - ★★★ Excellent!!!カクヨム史上に残る偉大な傑作
読みながらあったか漫画クラブのモデルについて考えた。
連合赤軍? それともオウム真理教?
あるいはキャンパスに大勢たむろしていた政治サークル?
主人公の女子大生がリアルだった。
田舎から出てきたまじめな子で、悪意などかけらもない。
なのに褒め合い(褒め愛)を旨とするあったか漫画クラブに魅入られた結果、彼女の善性はとてつもない方向に舵を切る……
カクヨム史上に残ると断言していい傑作です。
すぐ読める短編ですが、その読後感は長く尾を引くでしょう。
オウム真理教の多くの信者と同世代の人間として、元女子大生の最後の述懐が胸に刺さりました。
もっと多くの人に読んでほしい大傑作です。