Error
「やめて……もうやめて……おねがい……おねがいです……」
ガチャガチャとベルトを外し、後ろからそいつにのしかかる。
「何故だ!?」
彼女が残していった服を着せ、愛の言葉を囁き、そして営みを行う。ホムンクルスは抵抗したりはしなかった。何でも僕の言う通りに振る舞う。だが、『そのとき』になると拒絶の言葉を発する習性だけはどうしてもリプログラムできなかった。間違って覚えこんでしまったままだ。
三日三晩犯し抜いても、気が晴れない。
殴っても、首を締めても、鞭で叩いても、土下座させても、気が晴れない。
臓物を抉り出し、糞を喰わせ、しまいにはショットガンで頭を吹き飛ばしても、気が晴れない。
「いや……いやです……あかちゃん……あかちゃんできちゃうの……いや……」
「出来ねえよ!! てめえは人間じゃねえんだから! てめえはただの怪物なんだ!! その言葉はもう忘れろと、何度言ったら理解できるんだ!!」
「いや……いやあ……」
どうしてだ。
なんで、お前は。そんな目で僕を見るんだ。
お前は僕の恋人だ。僕の恋人なんだ。そのはずなんだ。もしも今度そんな目で見やがったら、本当に二度と再生できないように殺してやろうか。あいつの二の舞に。
「ごめんなさい……ごめんなさい…ごめんなさい……やだ……いや……ひっく……ひっく……たすけて……」
「うるせえ! うるせえ! うるせえ! うるせえ!」
僕は射精した。内部に思いっきり注ぎ込んだ。
伸縮自在の愛 きょうじゅ @Fake_Proffesor
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