恋されて……

恋されて……

わたしはきみをすきだった日々が嬉しい

もう逢えないね

でもまたいつでも逢える

いいえ

やっぱりあんな日々にはもう出逢えない


初恋は二度と来ない


わかったのは今さっき


ただ苦しかった

ただ切なかった

ただ危うかった


けれど恋しかった

けれど愛しかった

けれどすべてだった


それらを初恋と言う名の岸辺に咲いたきみに贈ろう


わたしなどに恋されて、きみは幸せでしたか?


聞いてみたい

けれど

聞けない


初恋はまるで嘘のように

儚く

脆く

柔く

そして強靭なる想いのかたまり


あぁ


「すき」


この一言で

わたしのきみへの想いがすべて伝わったなら

あんな想いやそんな涙も売り払えたでしょう






そう

これはすべて終わったわたしの心

いいの

もういいの

今は嬉しい

ただただ嬉しい

きみをすきになれて

なんとも甘酸っぱい日々を送れて


後悔?

あるに決まってる

それでもいいの

それも含めて最高の初恋


そう想えるようになったわたしが兎に角嬉しいの


つぎ

何の気なしに横を通ったら

ふっと

聞いてみよう


「きみは幸せでしたか?」

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恋されて…… @m-amiya

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