ヘンゼル

自分を変えるために 希死念慮を越えるために

まず言う言葉を変える必要があった

認めてくれた誰かの言葉を無駄にしないために

あの手を離してしまった後悔をしないために


希死念慮は相変わらず 消えたい時もあって

その感情を押し止めるのは違う

ただ、「死にたい」という一言じゃ分からない

彼女が抱えているその事情については


だから僕は詩を紡ぐ 「痛い」と嗤われたって

着飾った言葉は似合わない そのままの言葉で

終わらせられない人生への唯一の対抗手段

誰が読もうと関係ない この言葉だけが僕で


迷子にならないためのパン屑 それがこの詩で

数年後読み返して「変わんねえな」って

そう笑えたなら上々 いかがお過ごしですか?

勝手にやってるなら結構 好きに生きてろ


未来に悲観するぐらいなら楽観してたい

今日が息苦しいなら明日は水面に出よう

いつも見送る側だからたまには行こうか

これは言葉遊び 今消えたい僕に対しての

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