オールスターまだ語ろう

 プロ野球オールスター戦、radikoのタイムフリーで中継を聴きました。

 大阪開催ということもあるのでしょうが第1戦の解説は元阪神の掛布さんと能見さん。私がタイガースファンであることから生じるバイアスがあるにせよ、興味深い分析がたくさんありました。


 一つはパ・リーグとセ・リーグの野球観の違い。パ・リーグの打者の飛球が落ちないのに対して、セ・リーグの打者の飛球は伸びず、ストレート待ちで直球を振りにいってもセの打者は差し込まれているといった事象から掛布さんが両リーグの違いを考察し、セ・パ双方のリーグに所属した能見さんが裏付けるようにさらなる見解を示すという部分では膝を打ちました。

 両リーグの野球観の違いを示した後で、パ・リーグで唯一、セ・リーグ的野球の要素を持ち込んでいる日ハムで、好調さはこのあたりにあるのでは、と導く流れはどこか本格ミステリの謎解きめいていて、推理小説好きの私はゾクゾクしました。


 野球観という点では、オールパシフィック新庄剛志コーチ(思わず監督としそうになりますが)発案のガラガラポンで打順を決めるシステムは、ファンサービス、話題の提供以上に自身とオールパシフィック小久保監督の「選手起用に現れる」野球観を隠すという意味で非常に狡猾なのかもしれません。

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