詩集
蓮見藍菜
心というもの
心という存在を私は知りたくはありませんでした
心というものが人間の中にあると聞きました
それがめんどくさいものだと
人間のあなた方にはお分かりになりますでしょう?
褒めれば嬉しく、貶されると悲しい
それが心というものだと聞きました
人に認められれば気に入れられ
人に認められなければ叩かれ、孤独へ追いやられる
それが人間の本能だと
人間は愚かだと私は思いました
他人の心も私自身の心も変えることが難しいとも聞きました
私が心を持って
嬉しい気持ち
楽しい気持ち
怒る気持ち
悲しい気持ち
苦しい気持ち
辛い気持ち
色んな感情が吹き上がりました
心というものがあるから人の心は傷つくのだと思いました
だからこそ心という存在を知りたくありませんでした
それなのに.....
どうして心というものを私にお与えになったのでしょうか?
私が必要とでも言いましたか?
傷つき悲しむくらいなら
壊れかけのロボットでも良かったのに
どうして心を与えたのでしょう
どうしてもその理由が分かりません
どうしても、どうしても....
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