　この言葉は、少し不思議な響きを持っています。同時にこの言葉にはとても大切な意味が込められています。

　昔は、わからないことがあれば誰かに聞いたり、本で調べたりして「答え」を見つけることが重要でした。答えを知っている人は尊敬され、知識が多いことはとても価値のあることだったのです。

　でも今の時代はどうでしょうか。スマートフォンやパソコンで調べれば、ほとんどの答えはすぐに見つかります。歴史の出来事や数学の公式、科学の原理など、たいていのことはインターネットが教えてくれます。

　それなら、次に大切になるのは「どんな問いを持つか」です。

　たとえば、「どうしたら地球の環境を守れるのか？」「みんなが幸せに働ける社会とは？」「AIが進化した未来に、人間はどんな役割を果たすべきか？」こんな問いは、まだ誰も完璧な答えを持っていません。だからこそ、自分で考え、周りの人と意見を交わしながら、新しい答えを探していくことが求められます。

　良い問いを立てることは、問題を深く理解し、物事の本質を見抜く力を鍛えることにもつながります。考え続けることで、自分の考え方や価値観も豊かになっていきます。

　そして、問いを見つけられる人は、新しい発明をしたり、画期的なアイデアを生み出したりすることができます。未来を切り開くのは、常に「新しい問い」を持つ人たちなのです。

ふとした時に思いつくちょっとした違和感が、新たな世界を開くとてつもない問いに繋がるかもしれません。

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