第23話

「じゃあ、早く乗れ。」



「はい!」



え??私、今返事しちゃった?


また、ゆっくりと顔を上げると、今度は少し口角を上げて笑ってる??



社長・・・もとい、五十嵐さんとは逆に今度は私の方が顔を歪める。



「ほら、早くしないと、いつまで経っても帰れないぞ。」



助手席のドアを開けて待つ五十嵐さん。


これ以上、迷惑もかけられないしと思い車に乗り込むと、初めて乗る高級車に緊張が走る。



だけど、当たり前だけど、五十嵐さんは慣れた様子で車を発進させる。



そう言えば、まだ私、自分のアパートの場所を伝えていない。



「明日は何か予定があるのか?」



突然の問いかけにビックリしていると、



「うん?何か、あるのか?」



「い、いいえ。明日は家でのんびりしようと。」



「そうか、ならば少し付き合ってくれないか?」



「はい?」



「少しドライブをしてもいいか?」



「あ、はい。私が構いませんが。」



そう私が返事をしたときには、高速道路に乗ろうとしている時だった。

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