第5話

栗色の髪、白い肌。

大きな目もとには小さなホクロがあった。



友達らしき女に向けて微笑んでいる顔。


その笑顔が俺に向ければいいのにと思った。


その大きな目が俺だけを見てくれればいいのにと。




「社長?どうかしましたか?」




急に立ち止った俺に中原の視線が俺の視線の先を追う。



「あれ?」



声を上げる中原に視線を向けると、




「あそこにいるの、誠の彼女じゃん。」



「誠?・・・・・」



「おいおい、祥吾。自分の会社の社員を全部覚えろとは言わないけど、彼女は企画室のホープだろう?


この間も彼女の企画を読んで褒めていたじゃないか?忘れたの?」

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