第7話

何度も四肢を絡めて、深い夜の闇に飲まれるように…お互いの身体を求めた結果─…



先に眠りについたのは宗悟くんの方だった。



それでも気をつけないと、彼の睡眠は驚くほど浅い。少し動いただけでもその振動が伝わるのか、パチッと目を開いて目の前にいるのが私だと分かった瞬間に…不機嫌そうな顔をして睨まれる。




だから……



こんなふうに彼の寝顔を眺めていられる時間はとても貴重で…ほんの少しの優越感に浸ることが出来る。




──…私は、悪い子だから。


帰る場所がある彼のことを帰したくなくて…こうやって息を殺してこの愛おしい寝顔をずっと眺めていたくなる。




どんなに遠い存在になってしまっても、このあどけない無防備な寝顔は子どもの頃と変わらない。




私と宗悟くんは実家が近い距離にあり、物心ついた頃からそばにはいつも宗悟くんがいた。幼稚園から高校まで同じ学校へ通い、、




その後すぐに彼はご実家の家業を継ぐことになったものの…専門学校へと通う私の送り迎えを毎日欠かすことは無かった。

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