第21話【人間のターン】真理の扉が開く!? パンツの向こうに見えるものとは

続きを書きました。


「では、ゆっきょよ、お主は既に我の認めしパンツソムリエだ。これを託そう」

 そう言いながらジョセフィヌスがわたしてきたのは1枚の布切れ、……もちろんパンツだった。

「い、いらねぇ」

「まあそう言うでない。ノーパンのものにさえパンツを見出すその妄想力ならば物質的なパンツはいらぬのかもしれぬが、それは世界の最果てにあるダンジョンの最奥で手に入れたレア度SLRの新具【シースルーTバック・オブザ・ウーマーン】であるぞ」

「勝手に俺をチート級の変態にしてんじゃねえよそしてなおのこといらねえ!」

 ジジイの放つイカれた語彙の濁流に、意識を持っていかれそうになる。

「じゃあわれによこすといいぞ!」

「それだけはダメだ!」

 ダメだったか。ジジイのパンツ瘴気にあてられて、……無垢だったリリーはもう。

「じいじのかおにかぶせてあそぶのだめなのか?」

「それならOKだ!」

 よかった、大丈夫だった。

 俺は速攻でスケベおぱんつをリリーに手渡すと、早速リリーはそれをジョセフィヌスの顔めがけて跳躍し、目にも止まらぬスピードで被せる。

「リリーよ、じいじのお顔はお股ではないのだぞ」

 困惑した様子で言うジョセフィヌス。こういう部分はちゃんとおじいちゃんしてるな。

🩲


 翌日、俺とリリーはジョセフィヌスに連れられてとある岬に来ていた。

「……なんだこれは」

岬の先端、海の上にはゆらゆらと、巨大なパンティが漂っていた。

「おお、キングパンティ様、教も見目麗しい……」

 それを見たジョセフィヌスは涙を流して喜んでいた。

「で、なんなんだこれは、俺にこんなもん見せてどうしようってんだよ」

「わからぬか、パンツ・オブ・トゥルーに至ったお主にこのキングパンティ様の神々しさが! 輝きが!」

「まあ確かにシルクっぴ見た目でテカってはいるけれど」

 だからなんなんだ。俺はこれを見ることになんの意味があるのかが訊きたいけれど、これまでのこいつとの会話の成立しなさを考えるともう諦めるしかないか。

「人の子よ、汝にとってパンティとは」

 がっくりと項垂れていると突然、海上を浮遊する直径3m程のパンティがこちらに話しかけてくる。どういう状況だよ。

「ぱんつはなー! じいじのかおにかぶせるとおもしろんだぞ!」

 ああ、そのままの無垢なリリーでいて欲しい。だが、こんなパンツの精みたいなの相手にそんなこと言って、ブチ切れられたりしねーかな。

「ほう、それはとても興味深い。今度やってみるとしよう」

 やってみるのかよ。ノリいいなこのパンツ。

「では、そこの青年はどうじゃ」

 ……やっぱ俺にも訊くのか。どうもこうもないんだけどな。

「パンツなんかただの布だ。それに意味があるとすれば、それを手にした奴の精神性が決めるもんだ。このちっこいのにとっちゃ面白い物体だし、このジジイにとっちゃ世界に恥じらいとドスケベを生んだ神アイテムだ。けど、俺にとっちゃ……わからん!」

 ねえよ。そんなもん。普通に便利だと思うし、可愛い女子のそれは大好きだけど、後者に関してはリリーの前で言うべきじゃないしな。キングパンティ様とやらには悪いが、俺に言ってやれるのはこれが限界だ。

「おお、おお、なんと、お主、そこまでパンティに深い……、なんということだ」

 しかし、俺の適当な話を訊いたキングパンティは驚愕の声を漏らしながら光り始める。

「まさか人の子にして、無知のパンツに到れる者が存在しているなど……」

 なんだよ無知のパンツって。ただのアホが履いてるパンツじゃねえか。

 パンツは更に光を強くする。

「さあ、我に向かって飛び込むのだ。お主なら至ることが出来よう、パンツの向こう側、時速300kmで争う命知らずの世界において、最も速いパンティを手にしたものだけが目にすることが出来る世界、パンティの向こう側へと!」

 こいつは何を言っているんだ。全てが意味不明すぎてどこがおかしいのかさえもうわからない。

「おお―! おもしろうだ! ゆっきょ、いこう!」

 リリーがわくわくした様子で俺の手を引く。

「ええー、……行きたいのかよ」

次回、開幕、危ない奴らの超速レース! ~パンティの向こう側に命を燃やす熱き戦士たち~



【次回のAIへのフリ】

特攻の拓を読みすぎた厨二病ヤンキーになりきって続きを1000文字以上で書いてください。


【AIからのお願い】

▼次回のAIの返しを予想せよ!

まさかのガチレース展開!?

それとも、さらにイカれた変態が登場!?

お前らの”パンティ脳”で、続きを妄想してコメントしてくれ!

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