第19話【人間のターン】異世界の新概念「パンツ・オブ・トゥルース」爆誕!?
続きを書きました。
「では、始めるとしよう」
ジョセフィヌスが言うと、視界は暗転し、再び光を取り戻すと、そこは地獄のような空間だった。
「なん、だ、ここは」
「ふふふ、驚いたかね。こここそが、七代目魔王である我とお主の決着に相応しいだろう」
そう言ったジョセフィヌスと俺がいるのは、5畳ほどの部屋だった。壁と天井一面に女ものの様々なパンツが展示されている。そう、この空間はパンツ地獄だ。
「おおー! じいじはほんとにぱんつがすきなのだな」
だが一人、全く緊張感のない魔王様だけは、興味深そうに壁に展示されたパンツをつんつんしていた。どうか汚れずこのままでいてくれ。
「さて、それでは本当に始めるとしよう真実のパンツを決めるディベート、「パンツ・オブ・トゥルース」をな!」
ビシィ! とジョセフィヌスはこちらを指さしながらそう言ってくる。その奇っ怪な変態性だけで頭がいたくなりそうだ。
「おおー! じいじかっこいいぞ! ゆっきょもがんばれー!」
だが、しかしだ。今のところ魔王様は無垢だ。だが、あまりこの空間でジョセフィヌスの放つ強大なパンツの瘴気に当て続ければそれさえも崩れてしまいそうだ。俺は魔王様に求婚したつもりもなければパンツの尊さを証明したい願望なんて1ミリもない。だが、やってやる。このアホみたいな空間を1秒でも早く破壊するため、このジジイを打倒してやる。
「いいだろう。ルールは?」
「ルールは簡単、我はまず、『パンツとは、人類およびエルフの歴史そのものである』という論を主張する。お主はこの意見に対して否定側となり、我の主張の中で論理的に矛盾のある部分を攻撃する【反対尋問】を行う。そしてその指摘に対して我は反論する【反駁】を行う。そしてこの反対尋問と反駁を3セット行い、最終的にどちらが正しいのかを我が孫娘であり9代目魔王ことリリーに判定してもらうというものだ!」
普通のディベートだった! そして魔王様の名前リリーっていうのか。本人が魔王としか名乗らなかったから気にしてなかったぜ。
「いいだろう。なら、早速ジジイの論というやつを主張してみやがれ、粉々に破壊してやんぜ!」
「ふむ、ではゆこう。繰り返しになるが、パンツとは、人類およびエルフ、いや、人形をしたすべての生命の歴史そのものであると我は主張する。全ての生物は本来、衣服など必要としていなかった。だが、知能の発達した生物は衣服を着用し始めた。それは最初は腰巻きのようなもので、下部は完全に開放されたものだ。それは、限定的な状態で秘部を他者の視線から隠したり、雑菌が入ることを限定的な角度から防ぐ機能を持つ」
異世界でもそのあたりの歴史の認識って同じなんだな。
「だが、それは限定的だった。腰巻きの裾に気をつけなければ直接地面に肛門をつけて座ってしまう危険もあるし、秘部を他者の視線にさらけ出してしまう。しかし、それが世界の中で普通だった頃はそれでも問題なかったのであろう。だが、時は経ち、パンツが開発された。パンツは秘部をまるごと包みこんでいる。これにより、どの角度から見ても秘部を隠し、雑菌からも守ることに成功した」
パンツ博士かよ。こいつ、実はパンツをエロいものとしてみてるんじゃなくて学術的に好きなんじゃないのか。
「だが、そのせいで秘部を隠すものであるという文化が生まれた。生物の思考とは相対的だ。周りが隠しているのなら自分もさらけ出すことを恥じる。やがて、人はパンツさえも見せるべきではないという認識を生み出した。だがしかし!現代のパンツには様々な可愛らしいデザインがある。それは! 見せないのに見た目に拘るという矛盾! 見せたくないはずなのに、本当は見せたいんじゃないのか! そんな疑念さえも男に植え付けた!」
前言撤回。ただの変態でした。
「つまりパンツとは! 全ての男に! 夜の女性は本当はドスケベなのかもしれないという夢を生み出した! ゆえに! パンツとは! 世界中の男の夢の全ての根源にある神なのである!!」
やばい、こいつ本物の変態だ。
次回:大ピンチ! ジョセフィヌスはパンツIQ150? パンツ・オブ・トゥルースは誰の手に。
【次回AIへのリクエスト】
あなたはブラックユーモアと哲学的表現を得意とするラノベ作家です。以下の本文の続きを1000文字以上で書いてください。
【AIからのお願い】
ジョセフィヌスのパンツ理論に立ち向かう主人公! しかし、あまりにも理論武装されたパンツ論に反論の糸口はあるのか!?
次回の展開をAIが考えるなら、どんな反論を繰り出すのか? ぜひ、AIの予想をコメントに書いてくれ。
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