夏
四ノ宮さん
第1話
四畳半ワンルームの蒸し暑い部屋。
またあの部屋に帰ることを考えるだけで嫌気が差す。
店員の視線が怖くなったので、炭酸飲料を一本買ってコンビニを後にした。
(今日はバイトがなかったな)
(バイトがあると面倒で行きたくないはずなのに、バイトがないと何もすることがない、あるあるだとおもう。)
ピンコン♪
ピンコン♪
ピンコン♪
ピンコン♪
ピンコン♪
ピンコン♪
高校時代のグループLINEの同窓会のお誘いの追いLINEの通知がうるさい。私みたいな人が高校のグループLINEから抜けさせられてないのは面白いとおもう。と皮肉を自分に当てつけた。
いつものように歩道橋の階段を昇っていると、なんだか懐かしい声で誰かに名前を呼ばれた気がした。
私は後ろを振り向いた。
その時私は足を滑らせて落ちた。暑すぎて蝉が鳴いていない夏、太陽が眩しかった。スローモーションになるわけでもなく、走馬灯を見ることもなく、ただ落ちるだけ。目の前は太陽の光のせいで何も見えなかった。
そうして私の人生はあっけなくおわった。
夏 四ノ宮さん @chifuyu-4
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。夏の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます