第7話

「・・・おえ」


「あーその顔。清々しいほど憎たらしいな」




口端を吊り上げ、マサトラはまた愉しげに目を細める。



あんたも充分憎たらしい顔してるわよ。




手の中の缶コーヒーをぎゅっと握る。なぜか。



温かい缶コーヒーよりも、頭に置かれている冷えきっているはずの手の方が暖かいと感じた。



そんなマジックな、刹那。





【完】





「さっさと手退かして。邪魔」



《甘い空間も刹那に終わる彼女です》

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【押し倒せ、キスをしろ】番外編 @kabocya1414

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