第2話

 「金のない人間は奴隷だ」


 そう言い切った少年が言ったセリフだ。だがその後彼はこうもいう。それはとてもすごく怖がらせる表情だった。そしてにやりと笑いながら


「だが彼らにチャンスを与えてやるのも悪くない」


 そういう。その目は笑っていた。それどころか狂っていてもおかしくない。その青年は満足そうにゲラゲラ笑いながらこういう。それを遮るかのようにこの学園のが校長が言った。


「どういうことかね煙早瞬くん」

「ギャンブルの起爆剤にすればいい。奴隷を使ってギャンブルで儲ければいい」

「ギャンブルだとバカバカしい。この学園が認めるとでも」


 青年はニヤリっと笑いながら気味の悪い笑顔を見せた。

ーーー

 そして青年が思い描いた学園は計画通りに進み校長先生は青年が引き継いだ。そして青年が校長先生になってから10年の月日が流れた。

ーー

「へぇ今の校長先生になってそうなっているなんてね」


 相愛姫が感想を吐いた。僕の顔をじろっと睨みながらそう感想を吐いた。


「姫は何を考えている?」

「いえ別に借金に怯えるなんてバカでしょう」


 姫は大きく言ったがこの学園でNo. 1を目指せるほど簡単な話ではない。


「ふふふ私のコマになって。私の充実な下僕でいなさい。宮川翔太」


 俺の名前を吐いた。俺は頷く。なぜ俺は彼女の言いなりなのか。それは彼女に借金の額を払ってもらったからだった。だからその恩を返さないといけない。


「わかっています」


 俺らは2年生で2階によくいるが一階には一年生がいて狩りには持ってこいだが、一年生は入学ボーナスでお金を沢山持っているため迂闊に勝負するのは好ましくない。

だがそれでも俺には秘策があるのだ。


「あれ先輩じゃないっすか?まさか勝負に来てくれたんっすか?今一年のリレーをするんっすよ。かけましょうよ」


 そう言い俺にギャンブルを挑むとはいささか無謀というかダメだろう。まずは様子見として1万円だな。まぁ段々とギャンブルするものにとって金の価値はわからなくなっていく。


「私は10万円でバトルします」

「俺は一万円だ」


 まずはリレーでどこでかけるかを決める。決めていいのは一人一つまで。なんでも変えれる。


「5000円でセット」


 そう言うとコインを50個プレゼントされる。そして札束は5000円札一枚のみ。


「5万セット」


 そう言い切ったタイミングで姫が登場する。姫は相手の顔色を見て合図を送る。俺の勝ちが決まったて証だ。問題はない彼女ならなんとかしてくれるはすだ。


「紅組に5万円をーセット」


 一年生は生意気な目で俺を見つめて言い切った。俺も期待にそうかのように


「俺は黄色に全額セット」と言い切った。


 そしてれーすは始まる勢いよく紅組が出てそれを追うのは水色。その後ろに緑がいて殿を務めるのが黄色だ。その後圧倒的な実力差で黄色は負けた。紅組は一勝。


 そしてルールの提示


「①一走目で決める」


 一走目は紅組の圧勝で誰も追いつくことはできず紅組の価値が濃厚になった。

「②最下位が勝ち」

そう俺が書いたことによってルール上俺の勝ちとなる。


「くぅ次はバスケの1on1で勝負だ」

「いいぜかけてやるよ」


 (姫作戦があるんですよね。えない。そんな負けろだって。なら撤退しないと)


「と言いたいがお前オッズ意識していないだろう」

「ハァどう言うことだよ。オッズだとそんなバカバカしい」

「黄色のオッズはどれくらいなんだろうな」


 勝負した一年生はビクビクと怯えた。あまりのオッズのデカさに驚愕した。


「100倍だと。バカな、なぜ俺は気が付かなかった」

「当てることに夢中で最下位に意識しない。さらにレースの展開で決めることが多いからな。だから俺は最下位を選んだ」


 彼は悔しそうな目で俺を見つめた。その目は敗者の目、つまり奴隷になる目線。その目線に見つめられてニヤリっとかすかだがこうようした。


「さあまずは金だ金をもらおうか。50万円だぁっぁっぁぁ」


 突然の憑依されたかのような圧力をかけている俺に驚いているのかわからないが怯えていた。


「さぁさぁ」

「ぐぬぅありません。どうかお助けを。」

「助けるだとこの学園は敗者(奴隷)こそ貴重なんだよ。オッズも見ないで勝負するからガキなんだ。ふふふアハッハはは」


 そう言うと逆ギレしかけた。


「クッッソ………インチキだ。最下位なんて書くなんてずるいじゃないか。この僕が負けるなんてありえないんだ。今あるお金で無効試合にできるはずだ」

「お金の無駄遣いです。やめた方がいいでしょう」


 そう黒髪の綺麗なロングストレートヘアーの女性。一年生でありながら絶対女王、姫と戦う資格がある女。彼女には今の俺では勝てないだろう。


「風紀委員どう言うことだよ」


 そんなこの学園から救いのヒロイン彼女を風紀委員

煙早みゆき、この学園の校長の娘だった。


「残念ながら愛川姫さんが動いたってことです」

「愛川姫だとバカなバカな。なんで彼女がいるんだ。恐ろしい女だ」


 恐ろしい女という割には顔を知られていない。なぜなら愛川姫は。はいはい姫わかっていますよ言いませんよ。


「そういうことだと。さぁ金を出せガキ。お前がああなるんだよ」

「今走らせている少年みたいに」


指を刺した。懐かしい光景。俺はつい涙を流しながら続きをいう。


「金のおもちゃになってへばりついて「クズ」と言われて悔しくて悔しくてたまらない。でもそんなクズな俺を応援されてよ。喜んじゃう時もあるんだよな。そうおもったら「弱い」って信じていたやつから言われて泣くんだよ」

「私がいます。もうそうはさせません。父の夢はこの私が滅亡させます」

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ギャンブルはやめれれません!! @kaminetu

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