第39話

「あ、えと、謙遜とかじゃないんですけど、ありがとうござ…」


「川上」


「─!せんぱ…」


「なんなら今からどっかでランチしない?!あたしいい店知ってる…」


「いい加減にしろ」


「わっ─!」



握手から手繋ぎ状態だったわたしと香先輩の手。


先輩はわたしの腕を掴み、それを無理やり離した。



そのまま先輩はわたしの隣で香先輩を睨みつける。



こ、この声、この表情、結構な度合いで怒ってらっしゃる!!



恐ろしいことこの上ないっ!!



「ごっ!ごめんなさ」


「誰の女だと思ってんだよ。勝手に触るな」


「──」



先輩…。



「あははははは!!あんたの彼女だからに決まってんでしょ!!やだ、思った以上にめっちゃ面白い!最っ高!」



うわ、香先輩、大爆笑してる。



先輩は…



「…帰るぞ」


「は、はいっ」



それはもうとてつもなく不機嫌な顔をして、先輩はわたしの手を引きながら教室を出た。


普段から歩くペースが早いのに、長い足で早歩きされるもんだから、わたしはほぼ走っている感覚だった。



とにかく怖いっっ!!



「あ、あの、せ…ぎゃっ!」

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