第36話

しかし確かに納得だわ。


変な話、駄作ドラマを見るより、こっちの方が面白いというか目が釘付けになる。



「遥ちゃん、彰と帰る為に来たんだよね?」


「えっ?特にそんなつもりは…」



一緒に帰る約束も何もしてないけど、ここにいたらそう思われちゃうよね。



この先輩とのことは心配しなくて良さそうだし、帰ろうかな。でもできることなら先輩と……



「彰!遥ちゃん来たし、そろそろ切り上げたら?」


「ぎょ!」



りょりょりょ涼介先輩ってば!



この険悪な雰囲気の中、よく割って入れたな!



「はるかちゃん~?」


「川上」



二人の視線が一気にこちら側に向き、ものすごく居たたまれない気持ちになる。



特にタカラジェンヌには、軽く睨まれている気が。



「は、はい…。えー…と、わたし…」



どうしようかもごもごと口を動かすわたしを鼻で笑い、先輩は立ち上がる。



──と。



「あんたが柏崎の彼女?」


「え゛。」



先輩よりも早く、わたしの目の前に現れたこの方は、今の今まで先輩と抗争を繰り広げていたタカラジェンヌ…!



な、なに?!まさか先輩と関係があるからって、わたしにまで…

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