第31話

なんっって優しいというか理解力があるというか!!



どう言ったらいいかわからないけれど、とにかく気づいてもらえて嬉しいっ!!



こういう目線で考えてくれる人ってあまりいないよ~!



特に今日はありがたく思えるわ!


つかさちゃん、らぶ…!



「遥!帰るよ!」


「え?紗耶香?なんでここに…」


「早く!話があんの!」


「あ、もう放課後?」



そっか。今日は午前で終わりだったな。



「あほ!ほんとにどんくさいんだから!早くしてよ!」


「ぎゃ!」



紗耶香の鬼のような形相に恐怖を感じ、急いで帰る支度をする。



「行くよ!」


「ちょっ、ちょっと待って!つかさちゃん!また明日ね!」


「うん!ばいばーい」


「じゃあねー!」



つかさちゃんに手を振りながら紗耶香を追いかける。



一体全体、どうしたっていうの?!



「紗耶香、どこ行く…わっ!!」



急に立ち止まり、振り返った紗耶香。



激突しそうになったのをギリギリのところで回避。



そこは人気のない廊下。紗耶香は重い雰囲気を醸し出し、真剣な顔をしていた。



ここになにが…



「さっきのやっぱりなんか気になって、涼介先輩にメールで聞いたんだよね」

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