誘惑の前兆

お前は俺だけ見てればいい

第1話

──皆様、お久しぶりです。



かなりお久しぶりで突然ではございますが、この度、私、川上遥。




無事、進級しましたー!!!!!



きゃーっ!!



できたできた!!良かったー!!



普通にできたとは思うけど(そう信じたい)、わたしの場合色んな意味で危うい!結構心臓に悪い!



こんなしんどい思いを二度としない為にも、今年度からは気を引き締めて、勉学に励もうと誓います。



学校の門をくぐりながら、新たな気持ちで踏み出していく。



まるで気分は新入生。



いやいや!もう高校二年生になったんだもの!さぁ!夢を見るだけの少女は卒業よ!



……あれ?



なんだか去年も同じことを思っていたような…




「きゃーっ!」


「あの人かっこいい!」


「先輩かな?超イケメン!」




──え?!イケメン?!どこどこ?!



「おっす遥!」


「え?あ、なんだ高谷くんか」


「なんだってなんだよ!いつもながら失礼だな!」



うそ。皆、高谷くんを見て言ってたの?



てことは一年生かな?



在校生は高谷くんのアホっぷりを知っているから、イケメンなんて誰も言わないもんね。



確かにかっこいいことはかっこいいけど、いかんせんアホでチャラいからなー。

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