第9話

リビングのソファーにゴロゴロしているとお母さんが帰ってきた。



「あ、お母さんお帰り。どこ行ってたの?」


「凪と買い物。あんたバイトは?」


「え………っと、もうお手伝い大丈夫って言われたの」


「なに、なんかやらかしたんじゃないでしょうね」


「違うから!!」


「そう?あんたそそっかしい上にドジだから心配してたんだから」


「う゛。」


「それにしてもまさかあんたがあのお母さんがずっと憧れてたお店で働くなんて、奇想天外だったわよ!!」


「き、奇想天外?!」


「嬉しかったわ~!!お呼ばれまでされちゃって!本当に美味しかった!また声かけられたら働きなさいよ!!」


「なんじゃそりゃ」


なんなのお母さん、完璧自己都合じゃないの。

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