第1話 魔王転生
「魔王とはどう言う事でしょうか?」
零奈はセフィリアに尋ねた。
「私の作った新しい世界で人種があんまり増えすぎないように管理…。つまり間引く役をしてほしいんです。」
「え…。何故私が?」
「あんまりやり過ぎないように人間の心を持った魔王にしたかったので偶然目についた零奈さんを選びました。」
セフィリアは苦笑した。
「そんな事頼まれても私に勤まるかどうか…。」
「そんなに難しい事はありませんよー。貴方の嫌いな奴をエイッってやってくれればそれでいいので。」
「エイッって…。」
何かとても軽い言い方だなぁ。
「受けてくれれば色々強力なスキルとか加護とかもプレゼントしますよ。」
「そ、そんな事言われても…。」
零奈は困った顔をしていた。
「勿論記憶はそのまま受け継ぎますし、特別に姿の方も自由に作ってもらってもかまいません。」
「う~ん…。」
「どうしてもダメですか?」
セフィリアは目を潤ませていた。
「…。ハァ。わかりました。ですが期待はしないでくださいね。」
零奈は溜め息をついた。
「ありがとうございます。」
セフィリアは花が咲いたような笑顔を浮かべていた。
「じゃあスキルとかその他もろもろよろしくお願いしますね。」
「もちろんです。」
こうして次の人生を送る為の体作りが始まった。
まず作り始めたのは体で、色々拘った末に白銀色の輝くような長髪にラピスラズリのような美しい濃藍色の瞳をした見た目15~16歳くらいのこめかみの辺りに白い2本の角を持つ女性となった。
装備の方は
魔防と防御力の高い真っ黒なローブ
『魔王のローブ』
俊敏性が上がる真っ黒なブーツ
『フェザーブーツ』
杖は世界樹の枝と太陽と月の力が込められた『スタージュエル』と呼ばれる宝珠から作られた魔法に極大補正がかかる
『天王の杖』
となっている。
どの装備品も最上級の『
装備のランクは低い方から『
そして出来映えはE、D、C、B、A、S、EXとなっているらしい。当然私の選んだ装備はEXとなっている。
そして貰う事になったスキルは
●
○ ありとあらゆる魔法やスキル、物質を生み出せる。但し生物は作れない。
●
○ 星々の記憶にアクセスし、知識を引き出せる。
●
○ 自らの血を与える事で眷属化したり、血から魔族を生み出せる。使う血液量と込めた魔力で生まれる者の力が変わる。
スキルのランクは低い方から『ノーマルスキル』、『エクストラスキル』、『ユニークスキル』、『アルティメットスキル』となっている。
『コモンスキル』と言う物もあるらしいがそれは種族特有の物となっている。
ついでに女神セフィリアから『セフィリアの加護』と言う物を貰っている。
『セフィリアの加護』
○ 女神セフィリアの加護。どんな致死に至る攻撃も1日に1度だけ無効化出来る。
となっている。
「こんな感じで良いですか?」
「はい。満足いく出来映えです。」
「じゃあそろそろ転生させてもいいですか?」
「はい。よろしくお願いします。」
「では、第2の人生…。いや、新しい魔王生を楽しんで下さいねー。」
パァァァァ…。
目映い光に包まれて零奈の意識は途絶えたのだった。
「…。ここは。」
零奈が目を覚ますとそこは見渡す限りの草原であった。
「何か良い所ね。私の城、ここに建てようかしら?後、新しい人生?なんだから名前も変えよう…。そうね…。零奈だからレーナにしよう。」
零奈改めレーナは自分の城をここに建てる事にしたのだった。
「えーっと…。城を作る前にステータスを確認しておくかな。よし!『ステータス・オープン』!」
ブオン…。と言う電子音のような音と共に半透明な青いプレートが空中に現れた。そこには…。
○ 名前 : レーナ ♀
○ 種族 : 魔神
○ クラス : 魔王
○ レベル : 1
○ HP : 20000/20000
○ MP : ∞
○ 筋力 : 8000
○ 防御 : 7500
○ 魔防 : 8100
○ 敏捷 : 9900
○ 器用 : 8500
○ 知力 : 19500
○ 幸運 : 8999
○ 加護 : セフィリアの加護
○ スキル
・ 星々の記憶 『アルティメットスキル』
・ 創造ノ王 『アルティメットスキル』
・ 魔王ノ血族 『ユニークスキル』
・
・ 解析鑑定 『エクストラスキル』
LV.1でこれとかチートすぎっ!後、2つほどスキルが増えてる。何々…。
○ 魔力貯蔵 『コモンスキル』
● 角に魔力を蓄える事が出来る。蓄えた魔力は自由に使用可能。
○ 解析鑑定 『エクストラスキル』
● 人物のステータスや物の鑑定。毒物の有無の解析が出来る。
ふぅん…。便利そうなスキルだな。
よし、城を建てたら私を守ってくれる仲間を作ろうかな?
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