中央連邦国家アダマス④
満は戦闘能力測定に間に合うようにいそうで草原へと向かった。
音速で向かったため一瞬で草原についたが、戦闘能力測定は既に最後の試合に移動しており申し訳なさそうに満が監督のほうへと謝りに行った。
「あの 〜すみません。途中気絶した満という勇者なんですが…」
「おぅ!あの異常なまでに好成績な満か、仕方ない。この試合が終わった後に戦闘能力測定を行っていいぞ。ただ、お前は凄い成績の持ち主だからな……誰とやらそうかな」
そう言いながら監督は強そうな人に対して指を差しながら探す素振りをしていた。
すると、何かを決めたかのように「よし!」と言いエルドを指さしながら、「お前と同様の好成績を残したエルドと戦ってもらう!」と言った。
満は監督がそういった瞬間エルドの顔が青ざめたような気がするがまぁいいやなんて思いながら、最後の試合が終わるとエルドと満の試合が始まった。
「お願いします。満さん!手加減してください!」
「いや、まぁいいけど……」
そう少し会話した後にエルドが爆速で突っ込んできた。満は今のエルドだとあの山脈にいたボスも狩れそうだなと思いながら余裕の表情で、エルドの攻撃を捌いていく。
するとエルドが息を切らしながら「ほ、ほんとに手加減ですか!?」と言ったため、エルドにこっそりと「そういえば、最近の俺の通常ステータスをエルド見てなかったな」と言い、一瞬だけ通常のステータスを見せた。
そのステータスを見た瞬間エルドは満から5メートルほど離れて、まるで怪物を見るかのような顔で見てきた。
「おい、エルド早くかかってこいよ」
「わ、わかりました……」
そう言いエルドが近づいてきた瞬間にエルドに息を吹きかけた。すると何かに押し返されるかのようにはるか後方にエルドが吹き飛んでいった。
監督は何が起こったか分からなさそうな顔をしながら、白旗を掲げたエルドを見て「勝負ありッ!」と言った。
その後エルドが満の方に来て「あれ、ホントのステータスですか?」と尋ねるエルドを見て満が「また見たい?」と聞き、もう1回「ステータスオープン」と言い、ステータス画面を出した。
```
名前:清水
出身地:日本
種族:
レベル:3→3→3→3→3
攻撃力:3→3→3→3→3
防御力:3→3→3→3→3
素早さ:3→3→3→3→3
魔力:3→3→3→3→3
【スキル】
SP:3→3→3→3→3
・■・1.0E+68:MAXランク
・アクセス(vMAX):MAXランク
・超次元成長加速(vMAX):MAXランク
・超次元成長倍速(vMAX):MAXランク
・否定神学:MAXランク
・超越的メタ言語:MAXランク
・自己相似性:MAXランク
【称号】
・ラビットスレイヤー
・究極超越的難易度の覇者
・ドラゴンスレイヤー
・キングスレイヤー
・天上五王
```
「やっぱり、私がいない間に何十段階も何百段階も強くなっていません?」
「うん、まぁ偽の神になるぐらいは強くなったかなぁ」
「偽の神????」
「そう、絶対無限という神の化身よりも遥か先に存在する偽の領域、偽の神だよ」
「はぁ…よく分かりませんね」
そう会話をしていると、監督が「整列ッ!」と叫び3分ほどで整列を完成させ、監督は台座から降りて勇者達の真隣を歩いていった。
その際に勇者の一つ一つのクラスを一人ずつ言っていったが、満の真隣に来ても監督はクラスを言わなかった。
満は何故だろうと思っていると、監督はまた台座になり「先程言われなかった勇者はSランククラスかZランククラスだ。ここで全員に分かるように発表をする」と言い、大声で一人ずつ言っていった。
「Sランクの人から発表していく。
カイル・ドラクニア
山田翔太
アルフェリウス・ヴェルグレイド
佐藤健太
ラザリオン・フレイムハート
中村拓海
ジェラ・ノルディア
高橋直樹
ハルザーク・グレイモーン
伊藤悠斗
イシュメリア・セリオネス
レオニクス・アーガスト
ノイシュ・ヴァルトルート
グランティス・クロウフィールド
セフィロ・オルタニア
以上だ。」
満は異世界人率が多いから異世界人まみれになるかなと思っていたら、そうでもないことに驚いていた。するとエルドが満の方に来て、「異世界人は平均戦闘力とずば抜けて強いやつが強いだけで剣聖とかには劣りますよ。」と教えてくれた。
そして次に監督はZランククラスの勇者を言っていった。
「Zランクの最も強い勇者を発表していく。Zランクは特別だからな。称号名も一緒に読み上げていくぞ
剣聖シンドール・S・シルワード
魔帝中村健
史上最強の中年サラリーマン佐藤武
史上最強のガンナーグロス・ゼクロス
史上最強の拳士マタイ・ヒエヨス
瞬速王エルド=スタンバード
絶対防御の守護者ガレオン・アイアンフォージ
史上最強の弓術マスター加藤裕也
史上最強の万能戦士高村翔太
突如として現れた超越者清水満
これで以上だ」
満は自分はZランクかと思いつつ、武がZランクに入っていることでZランクの勇者は冒険者ランクのZランクと同等の戦闘力なのかな?と思った。
「よし、君達勇者は首都アダルンの中にある新しく作られた中央勇者育成学校にて、学生として過ごしてもらう。ただ勇者としての基礎知識をつけてもらうだけなのでCとBランクの勇者のみが使用する施設だ。Aランクのものは早速魔獣を使った実戦訓練、SとZランクのものは、魔皇が住み着いている場所、魔族の領域に行くまでの道を切り開きC〜Aのランクの勇者が通りやすいようにしてもらう。魔皇との戦闘の前に死んでは困るからな。ではA〜Zのものは速やかに寝るように!」
そう監督からの大体の説明が終わり、同じZランクのエルドと武と一緒に宮殿に歩いて戻った。宮殿に戻っている途中、様々な勇者は相手が何ランクかの確認を取っており、満は武とエルドに「明日から俺達早速戦闘だぜ?」と話していると、お披露目会前の自由時間であった男女の学生グループに出会った。
「あ!クソ強勇者2人組だ!」
そう女子の一人がいい近づいてきた。
すると、武が「君達は何のクラスだったの?」と聞くと全員等しくBランクと言った。つまり、学生生活がもう1回送れるということでいいなと満は思ったのだが、彼女らは自分達の友達全員殺された人の為学生というものにトラウマを持ってそうで、可哀想だなぁとも思った。
そんなこんなで話が終わり、自分達の部屋に戻り爆睡した。
その日からこの世界から【神の加護】と【神の罰則】は消滅した。
理由はこの前の話でもやった神VSグランドマーザーの孫育成会との戦闘で神が消滅したからである。それほどグランドマーザーの孫育成会が強く神々や神界は等しく消滅した。
そして、満は知らないであろう【神の加護】について解説していこうと思う。
【神の加護】とは神々が暇つぶしとして選抜した人又は生物─魔族や天使といった存在も含む─に与える超特殊スキルであり、どのランクのスキルにも該当しないスキルである。このスキルはどれもチート級でありたまに現実改変系のスキルも与えることがあるという。─改変された世界は毎回再帰させて初期化している─
そして【神の罰則】について解説しよう。【神の罰則】とは神一柱一柱が個人的に罰せられる罰であり、神を侮辱したり神の意見に従わずに異様に強くなった存在などを取り締まるののである。
この【神の罰則】は異常に神に反抗する弱者は罰せられないが、神に反抗する強者は全て強制的に消滅したのだ─天上五王の中にも神に反抗する者はいるのだが、あくまでも強者の場合で天上五王は弱者なので神の慈悲によって消滅していない。ただそれよりも強い存在(悪魔等)は神(戦神アレス)によって罰せられた─。ただ、反抗する以前に強くなることにより、神に近づくということを嫌う神もいるので強者は全て【神の罰則】により消滅されてしまうのである。ここから言うと満はまだ強者のラインに到達していないのかもしれない。
これらの【神の加護】と【神の罰則】をする神がグランドマーザーの孫育成会によって消滅されたため、実質的に【神の加護】と【神の罰則】は無くなった。
これは世界の再帰(リセット)が無くなり強者は野放しにされるということである。
ここから真のインフレ至上主義が始まるのかもしれない。
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