ロイダー山脈

 void_001内での趙王との戦闘が終わった満達は最後の山ロイダー山へと向かった。

 満はそのロイダー山へ向かう道中に自身の爆伸びしたステータスを確認した


```

名前:清水

出身地:日本

種族:異界的王エイリアン・キング


レベル:G30

攻撃力:G30

防御力:G30

素早さ:G30

魔力:G30


【スキル】

SP:G30

・■■■■:Cランク

・アクセス(極):Bランク

・超次元成長加速(極):Cランク

・超次元成長倍速(極):Bランク


【称号】

・ラビットスレイヤー

・究極超越的難易度の覇者

・ドラゴンスレイヤー

・キングスレイヤー

・天上五王

```


 満は圧倒的数値の前では10倍やら無量大数倍の差は関係なくなるのかと思いながら、そのステータスをリュファスとジンクスに見せた。

 ステータスの画面をくるりとリュファスの方に見せると「やはり、圧倒的なステータスだな…アレス暦以前の世界でも十分無双できるステータスだぞ?」と顎に手を当てながら言っており、ジンクスにもステータスを見せると「これ0何個ですか?」と数値の巨大さも分かっていなそうな感じだった。

 そんなこんなでレベルアップしたステータスをみて、「これならZランクスキル爆買い&大量成長させることできるんじゃね?」と思った満はとりあえず今持っているスキルを成長させた。

 ただ不思議なことにスキル[■■■■]だけはSPを大量に使用しても最大には到達できなかった。それを見て満は「このスキル一体何なんだよ」と困惑した表情で言った。

 満は成長されたスキルを満の異常なほどに高いステータスに驚愕しているリュファスとジンクスに見せた。


```

アクセス(極):Bランク→MAX

↳アクセス(覇):Fランク→MAX

↳アクセス(v1):Fランク→MAX

↳アクセス(v2):Fランク→MAX

↳アクセス(vMAX):Fランク→MAX


超次元成長加速(極):Cランク→MAX

↳超次元成長加速(覇):Fランク→MAX

↳超次元成長加速(v1):Fランク→MAX

↳超次元成長加速(v2):Fランク→MAX

↳超次元成長加速(vMAX):Fランク→MAX


超次元成長倍速(極):Fランク→MAX

↳超次元成長倍速(覇):Fランク→MAX

↳超次元成長倍速(v1):Fランク→MAX

↳超次元成長倍速(v2):Fランク→MAX

↳超次元成長倍速(vMAX):Fランク→MAX


■■■■:Cランク→MAX

↳■■■■■:Fランク→MAX

↳■■■■■■:Fランク→MAX

↳■■■■■■■:Fランク→MAX

↳■■■■■■■■:Fランク→MAX

↳■■■■■■■■■:Fランク→MAX

↳■■■■■■■■■■:Fランク→MAX

↳■■■■■■■■■■■:Fランク→MAX

↳■・11:Fランク→MAX

↳■・12:Fランク→MAX

↳■・13:Fランク→MAX

↳■・1.0E+68F:ランク→MAX

```


「意味がわからねぇ」


「どんだけ強いんですか?理解できない……」


 さらなる衝撃を受けたジンクスとリュファスはまた唖然としたが、それを無視するように満がロイダー山へ向かった。

 ロイダー山へ向かっている道中にリュファスに「天上五王の中に俺レベルのステータスに到達したことあるやつっているのか?」と聞くと、リュファスは「いないッ」と即答した。それに次いでリュファスに「なんでお前口調変わったの?」と聞くと「もうおじいちゃんキャラのマネするのめんどくなったからかなぁ、俺あの口調ちょっと苦手だったし」と言った。

 それに聞き返すかのように満は「あれ、キャラだったんだ」と言った。

 そんなこんなで適当に雑談していると、ロイダー山の最下層にたどり着いた。


「ここが最下層かぁ」


 満が大きなロイダー山を見上げ、その大きさに感心していると山を加えた鳥?のようなものが山を落としてきた。

 満はそれがハゲワシが食べるために加えていた亀を上空から落として割るのと同じことなのかな?と呑気に見ているとジンクスが「つ、つぶされますよ!?」と言ったが、言うのが遅く満に山が直撃した。

 満に山がぶつかった瞬間ドゴッという音がなり、山がきれいに縦に割れそこから満が出てきた。満は頭をポリポリ掻きながら上空をみあげるとあることに気づいた。「これロイダー山がでかすぎて遠くから見たらこの山も一つの小さな石にしか見えないんじゃね?」と。

 満が思っていたことは見事的中し、遥か上空に向かって飛行してロイダー山を見たら、この山の大きさ(富士山級)を一つのビー玉に例えたら、このロイダー山はエベレスト級の大きさであり、落とされた山は遥か上空から見たら何も見えなかった。


「ひゃぁぁぁロイダー山でかすぎやなぁ」


 満はそう叫び飛行をやめロイダー山の最下層におり、リュファスとジンクスとともに登山を始めた。登山の道のりの最中に鬼やら妖怪やらドラゴンやら魔獣の王なんかも登場したが、今のリュファスやジンクスからしたら雑魚同然のため瞬殺していった。

 満は大量に積み重なった魔物の死体を見て「これ俺達だから大丈夫だけど勇者パーティとかガチで攻略できないじゃん……」と小声で呟いた。

 そんな感じで調子良く登山していると、強風が吹きその強風によって一つの新聞紙が飛ばされてきた。その新聞紙を満は手に取りその内容を読み上げた。


「えーとなになに…?魔皇討伐の為各国の最強の人物、冒険者でも騎士団長でも何でも可を選び抜き、それらで構成された史上最強で史上最大級の勇者パーティを作ることが決定!まだ誰を出すか決まっていない国もあるが、現状確認されているのは159カ国中21カ国で、ここから先は21カ国から選ばれた最強の戦士たちの紹介だな。魔皇ってそんな最強の人159人ぐらい集めて戦わないといけないぐらい強いのかよ…?」


「魔皇は各大陸に存在する魔王を統治する存在で、一番魔帝に近い存在です」


 そうジンクスが言いそこで出てきた魔帝というワードに引っかかった満はまた「魔帝ってなんだよ」と質問した。

 ジンクスはまた「魔帝とはこの世界の最上位種である魔神竜、つまり神の使者と同等の力を保有する魔族のことを指しますね」と丁寧に答えた。


 そんなこんなで登山を再開し、いろんな怪物と戦い─正確には戦闘というより一方的に攻撃したという方が正しい─をしていき、ロイダー山の最高層に到達していった。


「なぁここにはボスみたいなのっているのか?」


「一応居ますけど、多分強大なオーラを感知して逃げたのか知らないですけど、いませんね」


 そうジンクスと会話をして、ボスがいないかどうかあたり一面探していると、ボスらしき魔物の生首が落ちていた。

 満はあまりにも普通に落ちていたため「うわッ」と大声を出した。それに気づいたのかリュファスとジンクスが駆けつけてきた。

 そししリュファスはその生首を見て「これは完全に殺られちゃってるな」と言い、生首を持ち上げ握りつぶした。

 すると、山の最奥の部分から禍々しいデーモンのような存在が出てきた。それを見た瞬間リュファスは「お前は!サファリ!」といった。

 そのリュファスに「お前あれと知り合いなの?」と聞くと「あいつ天上五王の一人で悪魔に最も近い存在だぞ!知り合いだわ!」と声を荒げていった。

 すると、そのサファリという生物が満達に一瞬で近づき「お前…強そうだな」と言った。満はサファリのステータスを一瞬だけ見ると、今の満には敵わないもののリュファスよりも遥か上のレベル5.36E+4.99E+8.63E+993となっていた。

 リュファスは小声で「サファリ…お前かけるぞ」と言ったら、それにサファリは気づき「あ゙ぁ?最弱は黙っとけ」と言い、リュファスを軽く蹴飛ばした。

 蹴飛ばされたリュファスはこの世界の裏側に行きマジック素粒子のエネルギー量をはるかに超える到達不能基数─正則基数(κ未満の小さい基数たちの合併ではκに到達できない)、強極限基数(κ未満の全てのλに対して、2^λ<κ)、κが無限基数であること。これら全ての性質を満たすような基数κを到達不能基数と呼ぶ─の領域を破壊した。


 満は引き気味に「い、痛そうだなぁ」と言うと、サファリは「強そうなお前!腕相撲しようぜ!お前と俺どっちが強いかはっきりさせるぜ!」と言い、岩をテーブルのようにきれいに切り取り、地面に置いた。

 その岩のテーブルに腕を乗せ「やるぞ!」と自信満々に言った。満はその誘いに乗りう岩のテーブルに置かれた腕をがっしりと掴んだ。


「よっしゃいくぞ!レッツゴー!」


 そうサファリが叫ぶと周囲には力のフィールドのようなものが形成され、一瞬で世界の領域から離れた異次元へと移動した。

 そのエネルギー量は先程の到達不能基数をはるかに超え、満の体にまとわりついていたマジック素粒子は崩壊し、弱コンパクト基数─論理的定義(κはL_κ,κ論理においてコンパクト性を持つ)、木構造による定義(κ-高さのκ-分岐木に、根からの枝が必ず存在する。すなわち、κはツリー特性を満たす)、組合せ論的定義( 任意の関数f:[κ]²→0,1に対して、サイズκの同質集合が存在する)、モデル論的定義(κは正則基数かつ強極限基数であり、さらにあらゆるサイズκの構造がエレメンタリ拡大を持つ)─と等しいエネルギー量の力場を形成した。

 その力は想定をはるかに上回るほどの超が無限につくほどのエネルギーであったが、満はそれを真顔で受け止めていた。

 それに焦ったサファリが「お、お前!このパワーが凄くないのか!?ZFCで証明ができないほどのエネルギーだぞ!?」といった。

 それに対して満は「いや、凄いも何も…俺のステータスがお前のを遥かに超えちゃってるのに」と言うとサファリは無言となった。

 サファリが無言の間、虚無となり無となり何も聞こえない次元だけが広がっていた。


「おい、サファリ…もう決着つけるぞ?」


 そう満が言い、サファリに楽々勝った。するとサファリは悔しかったのか「お前を超える」と言いこの何も無い異次元から消え去った。サファリが消え去った後に満も異次元から元の世界へと移動した。


 元の世界に戻った満に元にジンクスが駆け寄り「大丈夫ですか?」と声をかけてくれた。それに対して満は「あぁ大丈夫だったよ」と言うとジンクスが「では、早くリュファスさんを回復させてください!私の力ではどうにもならなくて……」といった。

 それを言い切った後にジンクスがポケットに手を突っ込み、何かを握って手のひらを満の方に向けてきた。そして手のひらを開くと一つの塵のようなものがあったのだ。満は不思議そうに「もしかして…これがジンクス?」と聞くと、ジンクスは首を縦に振った。

 満は急いで回復系のスキルを購入し最大ランクにまで上げ急いで回復させた。─使った回復スキルは捨てた(最近満が気づい機能でスキルを削除することが可能らしい)─

 するとリュファスの塵はどんどん大きくなり、人形へと回復した瞬間にハッとリュファスは声を上げた。

 そして、リュファスは級に満に「サファリはどこいった!?」と聞き満は「俺に腕相撲で負けてどっかに行ったよ」と言うと、リュファスは安心した顔をして地面に尻を付けた。


「はぁぁぁ〜…良かったなぁぁサファリどっか言って。あとやっぱり満は強いな」


 そうリュファスが言い、満は少し照れた。

 そして、満はロイダー山を攻略したので、目標のノベタン国へと向かった。

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