寄せては返す
上田 由紀
寄せては返す
日に何度も目蓋に浮かぶ
キミのちょっと寂しそうな横顔
何度も耳元に蘇る、私の名を呼ぶキミの声
同時に思い出す
重ねた手の温もり
唇の温度
キミを忘れようとして意識して
もう、忘れたと思っていても
気づくとまた
キミの面影、目蓋に浮かぶ
何度も何度も、寄せては返す波のように
そしてその度に、封じ込めていたスキが
胸の奥から溢れ出す
絶えることのない波のように
何度も何度も……
胸がギュッと締め付けられる
会いたい
溜め息をつく
その繰り返し
寄せては返す 上田 由紀 @1976blue
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます