第15話
「キラーズライフ」15
刃月「紫の涙は史上最強の殺し屋と呼ばれた奴の"色"と"異名"のことだ」
刃月「誰も顔も名前も知らない。そんな奴だ」
刃月「なんでも…リスクレベル10の仕事を1人で20分で片付けてしまうらしい」
刃月「リスクレベル10の難しさを例えるなら…そうだなぁ…」
刃月「等級1段の殺し屋が3人以上いて、やっと達成できるぐらいだ」
刃月「正真正銘の化け物だ…」
刃月「んで…その化け物に対抗しようってので、俺とチャールズ事務所に等級1段の殺し屋が集まって、紫の涙を討伐しようとしたんだ」
刃月「だが…その作戦は実行する前に終わった…」
刃月「何が起こったと思う?」
リアは全く予想がつかないというような顔をしている。
刃月「実はな…」
刃月『紫の涙が行方不明らしいんだ』
刃月「なんでかって?さぁな、俺にもわからん」
刃月「ただ、紫の涙がいなくなったという話は本当だと思うぞ」
刃月「その話が俺たちの事務所に流れてきたときには紫の涙の動きがなくなってたからな」
刃月「"街灯事務所"…紫の涙が所属してた事務所の奴らは大慌てだったらしい笑」
刃月「そりゃあ、自分たちにとって最大の駒がなくなっちまったわけだからなぁ笑」
刃月「考えただけでも血の気が引くぜ笑」
刃月「まぁ…これが約1ヶ月前に起こったことなんだがな…」
刃月「紫の涙は…いまどこで何をしてるのかねぇ…」
刃月「まぁ、俺には関係ない話だな!」
刃月「あらかた話したが他に何か聞きたいことはあるか?」
俺はリアにそう尋ねた。
リア「うん…1つだけ…」
刃月「なんだ?」
リア「なんで刃月は紫の涙の討伐に参加したの?」
刃月「いや、俺の意思で参加したわけじゃねぇよ…」
刃月「所長がお前だけは強制的に参加させるって言っててな…」
刃月「無理やり参加させられたんだよ…」
リア「・・・」
リア「ねぇ…もう1つだけ聞いてもいい…?」
刃月「なんだ?」
リア「どうして刃月だけ強制的に参加させられたの…?」
リア「それに…変だと思う…紫の涙の討伐には等級1段の殺し屋が集まってるのに…なんで等級9段の刃月がそこに入ってるの…?」
刃月「・・・」
リア「・・・」
刃月「聞きたいことはそれだけか…?」
リア「う…うん…」
刃月「そうか…」
リア「・・・」
刃月「・・・」
刃月「じゃあ…この話は終わりだな…」
リア「えっ…」
刃月「今日はもう遅い…早く寝た方がいい…」
リア「・・・」
刃月「それじゃあ…ゆっくり休めよ…」
リア「・・・」
つづく…
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