第6話
「キラーズライフ」6
ー広場ー
リアの訓練を始めて2ヶ月経った。
リアには武器の扱い方を徐々に理解させていくつもりだった。
だが…
妙なことにリアの成長速度が異常だ。
まるで最初から武器の扱い方を知っていたかのような…
いや…そんなことはない…よな…?
うん…ないだろう…なぜならリアは奴隷だったんだ。
武器を扱う機会なんてなかっただろう。
まぁ、そんなことよりリアに俺から教えられることはほとんど教えた。
あとは…
刃月「よし、リア。もうお前は十分な実力を得た。俺から教わることはもうないだろう」
刃月「あとは実践経験を積み重ねていこう」
リア「これで…全部…?」
刃月「まぁ、最低でも10段以内には入るだけの技術は教えたぞ」
リア「そっか…」
刃月「ふっ…そんな寂しそうな顔すんなよ笑」
刃月「別に訓練はこれで終わりってわけじゃない」
刃月「また機会があればいくらでも付き合ってやるさ」
そう言いながら俺はリアの頭を撫でた。
リア「ほんと…?」
刃月「俺が嘘ついたことあるか…?笑」
リア「ある…」
刃月「え"っ…」
リア「冷蔵庫にあったプリン…食べたの刃月でしょ…」
刃月「ギクッ」
刃月「いやぁ〜…?最初からプリンなんてなかったと思うけどな〜…?」
リア「声うわずってるよ」
刃月「ギクッ」
刃月「・・・」
リア「他に冷蔵庫開けるの刃月しかいないのにどうして嘘つけると思ってるの…?」
刃月「ぐふっ…」
リア「しかもいい歳した大人が子供みたいに自分の非を認めないって…」
刃月「ぐふっ…やめてくれ…その呪文は俺に効く…」
リア「・・・」
リア「ふふ…でもそういう刃月が好き…」
刃月「ふぁっ!?」
リア「冗談だよ…笑」
刃月「びびった…そんなこと言われたらリアの両親にどんな顔して会えばいいのかわかんねぇよ…笑」
リア「両親…」
そう言うと少し暗い顔をするリア…
刃月「どうした…?」
リア「なんでもない…」
刃月「そうか…?」
リア「うん…」
刃月「そうか…」
なんだこの空気…
刃月「まぁ…とりあえず帰ろうぜ…?笑」
リア「うん…そうだね…」
そう言ってリアは微笑を浮かべた。
リアの過去のことはあまり聞かない方がいいのだろうか…
つづく…
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