林と思想

詩を愛する者として 

【林と思想】

……そら ね ごらん

むかふに霧にぬれてゐる

蕈(きのこ)のかたちのちいさな林があるだらう

あすこのとこへ

わたしのかんがへが

ずゐぶんはやく流れて行つて

みんな

溶け込んでゐるのだよ

 こゝいらはふきの花でいつぱいだ


【宮澤賢治】




この素朴な詩が好きだ。


外界が内界へ「侵入」


内界が外界へと「湧出」


心象スケッチと、詩人自らが名付けた詩のコンセプトは


相互浸透の、どちらかの様相なのだ。


恣意的創作物と賢治自身が呼ぶ

他の詩人たちの詩も好きであるし

決して、ツクリモノではなく

心の様相だと思うも。。


今夜は賢治。




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林と思想 @oboto

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