性別確定!
怖いなぁ。
だって、そうじゃないか。
流石に、自分が女か男からなんて、解らない人間は狂ってるほうになっちゃうかもだ。
でも、性同一性障害とかもあるし、身体の性と中身の性が違う可能性もある。
「ゆうじょう、ゆうき、午年、クリスマス」
これは、確かだろう。
でも、自分の記憶が確か出ないことはよくあることかもしれない。
そうだ! そんな事より、まず年齢だ!
とりあえず手を見る。
これは、拘束されてるが少し布がぶらぶらしてるので左手も見ることが出来る。
何故、スクワットする前とかに全裸になって全身確認をしなかったのだろうか。
あの時は、やっぱり狂ってたのかもしれない。
ほくろの位置や、傷跡を確認する。
リスカ痕は、なさそうだ。
青い静脈が、手の甲に浮かんでいる。
爪は、深爪とはいわないが女の子の可愛いデコり爪が出来ないぐらいに短いうえに、ピカピカしていない。
爪の筋と甘皮が目立つ。
手のひらの皺は少ない。
と、なると性別はもう直接確認するしかないだろう。
恐々と、右手を下に持っていく。
左手で腰を上げて、拘束されたベッドをずりあがる。
毛に触れる。
何だ? このパンツは? 柔らかい紙で出来てるようだ。
湿った感触に触れて、気づく。
「オムツかぁ〜。えっ! 大人だよな!? 自分!?」
慌てて紙オムツを破き、変な湿ったブツと一緒にズボンから取り出す。
あ? なんだ? あっ! おしっこかぁ!
寝てる間に漏らしてたらしい。
どーすんだよ! 自分が誇り高き乙女だったら! 舌噛んでたかもだぞ!
まぁ、しょんべん漏らしぐらい、いいか。
大便より、マシだと思ってたら、なんだか大便がしたくなってきた。
やべぇ!
そんなことより性別も確認しないと!
というか、さっきの時点でほぼ確定だ!
膨らんで見えたのは、オムツで、つまり!
触る。
毛しか、無い!
自分! 女の子だった!!
喜んでいいのか、ちょっと微妙だが。
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