第122話
さっきまで聞こえていたグラウンドからの歓声は静まり
どうやら閉会式も終わったみたいだ。
ようやく脱脂綿に血がにじまなくなった陸は、空いているベッドに横になった。
「陸って、運動部でもないのに、なんであんなに足早いの?」
「なんだよ、いきなり」
「だってめっちゃ早くてビックリしたから」
「部活はやってないけどな、それなりに鍛えてんだよ」
「へー、どんな?」
こんないつもだらけモードの人、
そりゃいくら天性のものがあるって言ったって、なにもしないであんなに走れるわけないよね。
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