第120話

「藤本くん、骨は心配ないと思うけど、出血が止まるまで何度か脱脂綿交換して、安静にしてること。

血が止まったら横になってもいいわよ」






骨って…。




あたしのパンチ、そこまで破壊力ないと思いますけど?





「あなたは大丈夫ね」とあたしは先生に背中をバンと叩かれた。





痛いよ。




一応あたしも怪我人なんだから、おてやわらかにお願いしますよ、先生。





心の中でつぶやきながら背中をさする。






「ちゃんと毎日消毒しなさいよ?」




なんか先生、陸とあたしに、態度違すぎない?




先生すらもときめかせるんだろうか、このイケメンは?





ぼんやりとそんなことを考えていたら、先生は手際よく薬品棚に鍵をかけると




具合悪そうな女の子と一緒に、保健室を出て行ってしまった。

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