第11話

カラオケボックスに到着すると、既にそのイケメン軍団とやらは来ているようで、部屋の番号を案内された。





部屋に向かう途中それぞれ「あたしは○○クン狙い!」とかなんとか騒いでいるのを、ぼんやりと聞いていた。









案内された38番の部屋の前に立ち、





由希菜が「行くよ!」と合図をする。





あたし以外のみんなが目を輝かせて大きく頷いた。









「お待たせーっ!」





由希菜がとびっきりの笑顔を作り、





いつもは聞いたことのないような鼻にかかる高い声を発し





38番に乗り込んだ。

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