第10話
「あ、でもさ、奈津は勇太君担当だから」
「勇太君?」
「あはは、行けばわかるって」
なんだ、その苦笑い?
合コンなのにあたしだけお相手が決まってるとは…。
なんとなくあたしをメンバーに加えたのがわかった気がする。
どうやらその勇太君とやらはこの女豹たちのお眼鏡にはかなわないヤツらしい。
そんなことだろうとは思っていたけど。
まぁいいや、どうだって…
投げやりな気持ちを抱えたまま、重い足をひたすらひきずってついて行くあたしたっだ。
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