第24話

雪どけみたいに、あたしの中の不安が溶けていく。



いろいろ言葉にして伝えたかったけど、



思うように言葉にならない。



ただひとこと、





「雅弘、大好き」





そう言うと、雅弘は、いつものように、


大きなその手で、あたしの頭を撫でたんだ。





「はじめて、好きって、言ってくれたね」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る