第10話
はぁ………。
5分、
10分、
……………、
………………、
雅弘が彼女たちのところに行っちゃってから30分もの時間が過ぎて、
あたしはずっとひとりにされてて、
すごく悲しくなった。
もう、帰ろう……。
せっかく雅弘と会えたのに、
デートだったのに、
ひとりで、寂しくて、もう図書館にいるのも辛かった。
雅弘の置いていった荷物をカウンターに預けて、
あたしは何も言わずに図書館を出た。
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