第8話

秋が深まってきた頃、ようやく雅弘にも時間の余裕がでてきた。



「一緒に期末テストの勉強しようか」



勉強より、映画見たりしたい、って思ったけど、



時期的には勉強した方がよさそう。



あんまりバカな彼女じゃ、雅弘に悪いし。



だから図書館デートをすることにした。





図書館で向かい合って雅弘に勉強を教えてもらっていると、



「あれー雅弘じゃん」



「ほんとだー」



って、女の子達の声がした。



「おう、お前らも、勉強?」



雅弘は気さくに応える。



「うん。ラッキー。雅弘いるなら、わかんないとこ教えてもらえるし。


じゃ、そんときはよろしくね」



そう言って彼女たちは少し離れた学習スペースに向かった。

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