第15話
今はまだ、私達は子供だから、親の都合に振り回されて生きる事しか出来ないけれど。
自分で自分の道を選べる時が来たら、絶対にまた会おうね。
打ち合わせ通り、私達は「さよなら」という言葉を口にしなかった。
どちらもかなり引きつっていたけれど、精一杯の笑顔で別れた。
紫織の乗った飛行機が飛び立った瞬間、それまで堪えていた涙が一気に溢れ出した。
「頑張ろうね。
また会う日まで」
小さくなって行く飛行機を目で追いながら、私は紫織と自分自身にエールを送った。
-END-
ラベンダーの約束 @keiko323
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます