第10話

ショッピング・ツアーのはずだったのに、ほとんどお金は遣わずに終わっちゃった。


でも、十分リフレッシュ出来たから、残りはとりあえず貯金しておくか。


セントレア(中部国際空港)に着いて人混みの中を歩いていると、突然誰かにグイッと腕を掴まれた。


ビックリして振り返ると、そこには十年来の親友の梗子(きょうこ)が立っていた。


「お帰り、朝陽。

仕事休んで迎えに来てやったよ。

元気そうやんか」


「うん。

・・・わざわざありがとね」


梗子がいてくれて良かった。


話したい事が沢山あるんだ。


まだ当分は、自由だけど切ない独身生活が続くだろうけど、辛い時にはこうやって支えてね。


私もいつでも梗子の力になるからさ。



                END

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5 minutes @keiko323

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