こんなんでも聖女と呼ばれてます
とことこさん
プロローグ
「はぁ……はぁ……」
(まずい……まさか聖女を暗殺しろという命令を受けたはいいが……あんなバケモノが聖女だと!?嘘を言うのも大概にしろ!あんなの、殺せるわけが)
直後、銀の一閃が男の足を切り裂く
「うぅっ!はっ……」
「不届き者が、誰の命令でこの私を襲った?苦痛を与えられる前に吐いた方が身のためだ、このようにな」
「うぐぁっ!ぐぅっうっ」
致命傷を外して槍が男に食らいつく。そしてそのまま乱雑に男の頭をひっ掴む
「答えろ。お前の生殺与奪の権利は私にある。」
その顔に残る傷跡は、その聖女と呼ばれた隻眼の女性の端麗な容姿には似ても似つかないものだった。
「い……言え、ない……」
男は完全に怯えきっているものの最後の意地で話そうとしない
「……馬鹿なヤツめ」
そのまま男の傷を回復させる
「なぜ傷を治す……?まさか!?やめ……むぐっ!?」
男の傷はとっくに治っているが回復を止めない
そして男の口から手を離し再度言う
「これが最後の問いだ、依頼したヤツは誰だ?」
「ガ、ガーダ王国の……あごっ……おごっ……」
答えようとした男の体が醜く崩れる
「ガーダ王国の手の者か。まぁそれが聞けただけでも収穫だろう」
情報を手に入れた聖女、改めシャルリア・ランスロットは男"だったモノ"から槍を引き抜く
シャルリア・ランスロット。自国であるハドーラ王国では聖女と呼ばれ、他国から悪魔のような存在と呼ばれ恐れられる存在である。
これは、そんな彼女の物語である
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