第66話

なんて、もう1週間近く会っていない施設の先生に思いを馳せながらカーキのハイネックニットワンピを手に取った。迷ったけれど小振りのパールのイヤリングもつけることにした。


……へ、変じゃないよね?


鏡の前に立って何度も確認する。


なんだってこんなに緊張してるんだ。

大体いつも2人でご飯食べてるだろう。

いや、でもご飯食べるのと出かけるのでは全然違うよね!?


……って、何をいってんだあたしは。


やめだやめだ、と悶々とした気持ちを無理やり振り払って寝室を出ると―――




「もう用意できた?」


ローソファで優雅に足を組み佇む理人さんがそこにいた。

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