音楽にはまるで疎く,シャーロック・ホームズの長編も昔に読んだきりでほぼ忘却──という立場からのレビューです。
ブリティッシュ・ノワールと言うのでしょうか。
作者の確固とした世界観が感じられる作品。
お話は,キャリアの終焉を予感するMI6諜報員ロビン,憎めない詐欺師ヘンリー,そしてアンダーグラウンドに沈んだホームズの3人を中心に展開されます。
1話あたりの文字数は私にとって多めですが,それが気にならないリズムを感じます。
BL的な空気はほのかに漂う程度なので,苦手な方でも気にせず楽しめるはず。
刹那的な生が煌めくちょっと詩的な短編ノワール。
クロイツェル・ソナタのお供にいかがですか?