Monday

第2話

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「……、」


なんで、こんな泣いてるんだろう。



ぼたぼた溢れてくる涙は、無遠慮に頬を濡らして、それから私のスーツまで濡らして、でもそれを拭うにはもう完璧に疲れてしまっている。





とぼとぼ、人気の無い夜道を覇気無く歩く私は、このままもういっそ消えてしまいたいとさえ思う。




だけど、今日はまだ絶望の月曜日なのだ。


朝のニュースで"今週も頑張りましょう!"とお天気キャスターのお姉さんが可愛らしい笑顔で言っていたのを思い出す。

慌ただしく化粧をしていた手が止まるほど、本当に絶望。



…あと4日。(休日出勤が無ければ、だけど。)


私はこうして体力を存分に擦り減らして、働かなければならない。


こんなカウントをしてしまう自分自身も、惨めに思えてくる。




残り、あと数分歩けば自分のアパートにやっと辿り着ける。



____そう思った時だった。

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