独白〜なんの変哲もない日常〜
文綴言音
2025.3.28.0:36
子宮頸がんワクチンを打つ日。
私は普段風邪を引いても病院にはいかない。ほっとけば治ると思っている脳筋タイプだ。
予防接種以外で病院にかかったことがないのだが、子宮頸がんワクチンを打つ時がついにやってきた。
そもそも、打つ気などさらさら無かったのだが、今月中に打たなければ実費になるらしいので、親に言われるがままに病院へ行った。
子宮頸がんワクチンにいいイメージは私の中にはない。
検索しても
「子宮頸がんワクチン やめとけ」
「子宮頸がんワクチン 後遺症」
「子宮頸がんワクチン 後悔」
怖すぎる。
注射は苦手ではない、むしろ好きなタイプだ。
待ってくれ、私を変態だと辟易するにはまだ早い。
口内炎や、親知らず、傷口などをツンツンして楽しむタイプの人間なのだ。
痛くて無理になるギリギリを攻める。
「文綴さん」
呼ばれた、お医者様は開口一番
「子宮頸がんワクチンは痛いよぉ」と語る。
何故そうやって脅してくるのだろうか。
なんてことない、注射を終えて、30分間放置される。
不安な時間が続くと、たいしたことがなくてもなんとなく具合が悪いような気がしてくる。
案の定、吐き気と眩暈、腹痛、胃の不快感を感じた。
おかげで食欲が失せ、体重が2キロ減った。
シャンプーをしていると、腕が上がりにくい。
まぁ、ただで子宮頸がんのリスクを減らせるのなら、打つに越したことはないと私は思う。
なんの中身もない日常だった。
独白〜なんの変哲もない日常〜 文綴言音 @ayatudu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。独白〜なんの変哲もない日常〜の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
近況ノート
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます