第41話
「なあ? それじゃ家まで帰るのは大変だろ…、俺んちくれば? 大学から近いし明日は…もう今日か。そこから行けばいい。今の時間ならその方がいいよ。あ、俺一人暮しだから家は誰もいないし。…寛人くんは一人暮らし?」
信司さんが心配そうに僕を覗き込む。
その言葉が有り難く、嬉しかったが相変わらずしゃべれないので頷く。
「なら連絡とか入れなくていいな…。それでいい?」
はっきり言って今は家まで帰れるような体調では無い。
僕は続けて頷く。
こうして僕は信司さんの部屋に一晩泊めてもらうことになった。
5分ほどあるくと、まだ新築なアパートが見えてきた。
信司さんも一人暮らしらしい。
真っ暗な部屋に電気をつけ信司さんは僕をひきづってなんとかベッドに寝かせた。
ふわふわで気持ちのいい布団。これなら腰痛の人でも気持ち良く寝られそうだ…。
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