目の前が真っ暗になった。

なんだって？

悟志が、ゲイ？

「あ、びっくりした？　やっぱり？　……卑下されるかな～とは思ったりはした。まあ、でも今一番学校の中では寛人が仲良いし。付き合っていくと、寛人にはばれるかな、と思ったから今のうちにいっとこうかと思って」

僕が黙ったのをみて、寂しそうに話を続ける。

「や、悟志を卑下するわけないじゃないか。友達なんだし…」

働かない頭で僕はゆっくりとしゃべった。

悟志は顔を輝かせる。

「本とか！？　これからも友達でいてくれるか？」

「もちろんだよ」

なんとか、笑って答える。

悟志の安堵した顔。

それを観られた僕も嬉しそうな顔を作り、言葉を続けた。

「おめでとう」

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