それがなんだか嬉しかった。

話してみると、悟志は映画好きで、いろんな映画を観ていた。

僕も映画が好きだったので、話は結構合った。

観たい映画があれば、一緒に観にいったりした。

楽しかった。

悟志はほんと人付き合いがうまい。

僕の話をちゃんと聞いて、返事をしてくれる。

僕は嬉しくて、ほぼ毎日悟志といた。

楽しい毎日。

ずっと続くと思っていた。

それなのに――。

ある日、悟志は恋人が出来た、と恥ずかしそうに言った。仲のいい寛人だから打ち明けるんだ、と悟志は真剣な顔になる。

「オレ、実はゲイなんだ。だから出来たのは彼氏なんだけど――」

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