第27話
「やば。もうこんな時間だ!俺、バイトの時間だから、またあとでな? ……うわあ、やばすぎる!」
そういいながら渉は着替えて家をでた。1分もかからない。
顔洗ってねえぞ、あの人。
慌ただしいんだな、ここの人々は。
いろんな意味で。
オレが聞いたせいでもあるだろうが。
時計を観ると9時半だった。
……オレは何もすることが無い。
とりあえず、食器を片付けるか。
食器を洗い、拭いて棚に戻す。
するともう、本当に何もすることがなくなった。
「暇だな」
かと言って外に出て道に迷ったら嫌だし。
う~~~ん。
テレビでも観るか。
テレビをつけて横になり、ゴロゴロする。
漫才の声を聞きながら、オレはいつの間にか眠っていた。
……よく眠れるよな、オレも。
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