第23話

う~ん。

想像つかねえ。

なんとなく、突飛なことはしそうだなと思うけど。

「…わかりません」

それを聞いた渉はにっこり笑って答える。

「『名前かいてあるし』って、言うんだ。見れば見えない方の側面に”名取”ってヘタクソな名前がかいてあってさ。しかもでっかく、マジックで」

……想像もつかないことやらかすんだな、有也は。

だんだんあいつの性格分かってきた気がする。

いや。

余計分からなくなったというか…。

渉は話を続ける。

「で。それを見たとたん、俺吹きだしちゃってさ~。笑って笑って。…おなか痛くなって。…ふと有也をみたら困惑してて」

普通困惑するのは、渉の方じゃないか?

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