第22話
「初めて会ったのはコンビニかな。オレの好きなジュースがあと1個しかなくて。ラッキーとか思って手ぇ伸ばしたら、同時に手を伸ばしてきた奴がいてさ。何か、ここで手を離したら取られちゃいそうだから、そのままにして相手の顔を見てみた。そしたらその相手、にっこり笑ってこう言ったんだ。『これ僕の為にとってあった物だから、手を離して下さい』ってな。――それが有也だったんだけど」
……有也、なんてゴーイング・マイウェイな…。
「よく見るとさ、ここの店員の服着てやんの。ちょっと腹が立ってさ。『お前、ここの店員じゃないか。俺は客だぞ』って言ったらさ。『今業務時間終った。だから、僕も客だ。それに』…って。あいつ、何て言ったと思う?」
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